新生希エヴァンゲリオン未来の向こう側


第弐拾伍話―“人形”の果てに―



自殺することもできた。
俺には今ミハエルから貸してもらっている銃が一丁ある。
これを使えば簡単に水島ユウキという人間が死亡する。
しかし、それはできなかった。
自ら命を絶つのは殺した皆に申し訳ないと思ったからだ。
せめて、せめて何故実弾に変わっていたのかを調べなければ。
それだけを考えて街を途方もなくさまよっていた。
あんなに振っていた雨はもう止んだ。
まるで、天から降り注ぐ雨でも俺の罪はぬぐえないぞと言われているみたいだった。
突如俺の目には今最も会いたくない人物が現れてしまった。
「ユウキ君?」
買い物帰りだろか。近くのスーパーのレジ袋を持ち片手に畳んである傘を持っている綾波がいた。
俺だと分かると心配した顔で駆け寄ってきた。
今、こんな無様な姿を見せたくはなかった。
だから、逃げようとした。
体が動かなかった。雨と近頃の不健康な生活が祟ったのかふらついた。
咄嗟に綾波は肩を貸してくれる。
「こんなずぶ濡れでどうしたの?」
「…………」
黙ってしまった。しゃべったら全てを吐き出して綾波に重圧をかけてしまうと思ったから。
それだけ俺は思いつめているということか。
少しだけ自嘲的な笑みを浮かべてみる。
「とりあえず私の家まで行こう? 暖かい飲み物と暖ぐらいは取れるから」
無条件で俺に微笑んでくれる綾波が眩しかった。
この前それとなく俺が人を殺したと伝えた。
伝えたと言ってもROEで使用した銃が実弾だったということを教えただけ。
綾波を止めることもできた。
でも、俺は望んだ。望んでしまった。
綾波が俺を受け入れてくれることを。
綾波の家に着いたとき俺は不意に頭痛に襲われた。
ギリギリ綾波のベッドと思われる場所に倒れることができた。
綾波が俺を呼んでいるが、まぶたは閉じることを止めてはくれなかった。
ああ、俺はこれから意識を失うんだなと直感的に分かった。


これは思い出したくない過去。
だけど、忘れてはいけない過去。
撃った銃器は実弾。
標的に当たった弾は七色に光ことはない。
標的に風穴を空けてそこから染み出すように真っ赤な血が噴出した。
分かった……俺は、人を殺したんだと。
後悔なんてしなかった。いや、する隙がなかった。
後ろから肩を撃ち抜かれた。いや、掠っただけなんだ。
当時の俺にそんな違いが分かるはずがない。
叫びながら後ろを向き、銃を撃った。
今考えれば相手もびびっていたんだと思う。その頭部に風穴を空けて殺した。
今じゃ、狂気としか思えない。
全てが狂っていた。俺を含め参加者全員がおそらく。
あの、犠牲の意味は?
少しの間だけでも仲間だった人間達の悲鳴の意味は?
俺が人を殺した意味は?


「あっ気が付いた? いきなり気を失ったからびっくりしたよ」
目覚めるとそこには綾波がいた。
今までの光景が全て夢で、全て現実にあった過去なんだということを理解した。
気を失う前は頭痛がしていたのに今はスッキリしていた。
「大丈夫?」
「うん」
無言でいたことがいけなかったのだろう。
俺をここまで心配してくれている綾波に甘えたくなる気持ちがあるもののしっかりしなければという気持ちの方が勝っていた。
「動ける? 実はミヨコさんが召集を掛けてて。これないぐらいひどい状況なら仕方ないって言ってたけど」
しっかりしなければ。
もう自分一人の体じゃないんだ。
俺にはエヴァに乗り戦うという使命がある。ここにいる理由がある。
綾波に俺は空元気でもいいから微笑んで見せた。
しかし、そのとき電話が掛かってきた。
誰からだろうと呟きながら綾波は携帯を取り電話に出た。
「ミヨコさん? すいません、今から行きます……えっ? 来なくていい?その場で聞いてって……はい」
どうやら、ミヨコさんのようだ。
俺の所為で電話が掛かってきたと思うとちょっと悪いことしたなと思ってしまう。
しばらくてして電話が終了した。
「なんだって? ミヨコさん」
俺が聞いてみると少し綾波は小難しい顔をして
「実は秘密裏に開発していた新型のエヴァンゲリオンが強奪されたらしいわ。それを伝えたかったらしいけど」
新型のエヴァか……。
それが敵の手に渡ったということか。
えっ……待てよ?
「敵って誰だよ……」
俺は呟く。
今人類の的はとりあえず使徒だ。
どこからともなく襲来する謎の生命体。
使徒戦役時は、アダムから生まれ、アダムに帰りサードインパクトを起こすために侵攻してきた。
しかし、今回はどうだ?
今回の使徒の目的はなんなのだろうか。
敵の力を奪い利用するというのはかなり有効な手なのだが。
使徒にエヴァを動かすことができるとは到底思えない。むしろ、使徒は意思疎通ができるのだろうか?
ミハエルに見せてもらった情報には使徒は単一で固体という共通点を持っていた。
エヴァが二体いることなどを情報として次に襲来する使徒に伝えていたようだが、完璧な意思疎通。
人間で言う馴れ合いなどはなかったと情報には書いてあった。
それが、今回の使徒にはあるというのだろうか?
俺はそのときピンと来た。
ある人物の名前が頭に浮かんだ。
碇シンジ。
使徒を束ねることも、エヴァを奪うことも、奴ならできる。
そしてそれは奴ととってメリットになる。デメリットにはならない。
「って考えすぎか……」
「えっ?」
「あっ、ううん、ごめん考え事してた」
「ROEのこと?」
「違うよ。その強奪のこと」
さらっと綾波は俺に聞きたいことを今直に言ってきた。
そんなような気がしてならない。
だから、こちらから話題を提供した。
「知りたいか? 俺が受けたROEのこと」
何秒か、何分か、何時間か……。
綾波の家の時計の秒針の時を刻む規則正しい音だけが場を支配した。
意を決したように綾波は頷いた。
腹をくくるのが今度はこっちになった。
果たして綾波に伝えていいのだろうか。人の命を奪い取った俺の過去を。
でも、聞いて欲しいと思ったのもまた事実。
「話すよ、あのときのこと。あの忌まわしき過去を……」
俺が人にこの話の詳細を教えるのは初めてだった。
話すとき嫌でもそのときの光景が目に浮かぶからである。


「神は自分に似せて人を作った」
僕は今巨大な人型兵器の目の前に立っている。
それはさっき、ApostleBusterから奪ったエヴァンゲリオンDole type。
人形とはよく言ったもので、コアと人工知能が搭載されている。
詳しい者に聞けば、コアと人工知能の連動によって初めて無人で動かせるエヴァらしい。
ふん、ダミープラグのことは公然の秘密ってわけか。
魂のデジタル化などできないと赤木リツコは言っていた。
しかし、魂をデジタル化などしなくたってこうして無人で戦える兵器はいずれ人の手によって作られる。
「人は自分に似せて人形を作った」
ならば、人形はどうあるべきなのだろうか。
神に作られたアダムは聖書では蛇に騙されながらも自ら知恵の実を食べた。
つまり自我というものがあったのだ。
「人形の行き着く果て……お前はどうしたいんだ? Dole」
人は神のように全知全能ではない。
当然人形に魂を入れるなんて非科学的なことは人間はおそらく後何年経ってもできない。
記憶のデジタル化なんてものはできるだろう。
しかし、やはり魂はどうにもできない。
「準備は万全です。最終調整も終了しました」
僕にある人物が耳打ちする。
それは昔ゼーレだったもの。今はゼーレ残党などと世間いや国連からは呼ばれている。
そんな人間がすでに五百人近く僕の作った小組織に身を潜めている。
口々にこう言う。
『あなたがサードインパクトの依り代になったのなら私達の神はあなたです』
熱狂的な信仰心としか言いようがない。見ようによってただの馬鹿。
「じゃあ、行こうか?復讐の幕を下ろしに……」
起動したDoleの鎖骨部分に飛び乗る。
目標はApostleBuster。
問題を起こす前にその原因となるものは叩いておかないとね。


それは突然襲来した。
俺が綾波に自らの過去を教え終わったとき、街に警報が鳴り響いた。
全てを話したからだろうか。肩の荷が降りたような気がした。
「使徒ね……行きましょ?」
「ああ」
話の感想などないようで綾波は立ち上がると部屋を出るように促してくる。
俺もベッドから降りて、綾波に続く。
だが、そのとき一言綾波は言った、言ってくれた。
「とりあえず、あなたはこんな所じゃ死ねないわ」
無理に同情されるより。
無理に心配されるより。
無理に突き放されるより。
その言葉は俺にとって救いだった。
その言葉を俺は胸に刻んだ。
走ってABの本部まで向かう。
自然とシズクにどんな顔をして会えばいいのだろうかという考えが浮かんだがこれから戦いに行くという事実がそれをもみ消してくれた。
AB本部につきプラグスーツに着替えてエントリープラグに入る。
何故か、前とは違った気持ちでエヴァに乗ることができた。
負けられない、死ねないという重圧が俺の精神や肉体的なものを高ぶらせているようだ。
これは良い意味で戦闘に集中できるかもしれない。
『いい? 敵は無人のエヴァンゲリオンDtype。場合によっては完全破壊をよしとするわ。戦い方は遠距離中心、隙あらば接近して攻撃。コンピュータと思ってかかると痛い目を見るわよ……』
レンさんの説明では人工知能AIは学習能力もあるという。
軍人の戦闘技術はもちろん、特殊な動きの必要な格闘術の動きも組み込まれているという。
『発進!!』
四機のエヴァがリニアレールによって現在エヴァDtypeがいる場所まで射出される。
すでにあんなに黒ずんでいた空は晴れ渡り、今は綺麗な夕焼けが見えている。
誰も言葉を発することができずにいた。
今侵攻してくるエヴァンゲリオンDtypeは確実に使徒とは違っていた。
エヴァ共通の独特の細身のフォルム。色は真っ白だ。
シンジの記憶に垣間見た量産期と重なり、俺は気味悪さを覚えた。
さらにオーラというのだろうか、それが使徒とは段違いだった。
恐怖すら沸いてくる始末。果たして奴を倒すことができるのだろうかという疑問がまず浮かぶ。
しかし、その肩にいる人間に俺はさらに驚くことになった。
「碇シンジ……!?」
そこには、黒いマントを羽織った男が立っていた。間違いない、あれは碇シンジだ。
ここからでも分かる不適な笑みを浮かべている。
「私がいると、攻撃できないだろう? 良心の残っている貴様らにはな……」
そう皆に聞こえるほど大きな声で宣言した後碇シンジは浮遊した。
やはり、あいつは人外なんだな。
碇シンジの過去の記憶を共有しているから分かるけど、それも部分、部分だけ。
かいつばんでと言ったほうが合っている。
しかし、シュリの乗るBtypeの持つサブマシンガンの銃声により緊張は一気に悪い方向に崩壊した。
当然DtypeのATフィールドにより防御される。
ATフィールド!?
『まさかっ!? 完成させたというの!?この短時間に!!』
レンさんから聞かされていたDtypeは未だにコアと人工知能の連動が上手くいっておらずATフィールドは発生させることができないとのことだった。
だが、現実ではBtypeの撃った弾をATフィールドで弾き返した。
『ATフィールドを持たせることなんて造作もないことだよ、ユウキ君?』
シンジがたぶん俺だけにダイレクトで会話している。
その証拠に浮いている碇シンジの口は動いていない。ただ不適な笑みを浮かべるばかりだ。
『それならば使徒と変わらないわ!全機戦闘開始!』
ミヨコさんのその声でエヴァが散る。
俺とシュリは走り、Dtypeの間合いを詰めながらサブマシンガンを連射する。
だが、ATフィールドによって阻まれてしまう。
というより奴は動かなかった。それ相応の技術を組み込んでいるのなら動いてもいいはずなのに。
StypeとGtypeがグングンニルを両手で持ち迫る。
『行くよ!レイっ!』
『ええ!!』
二人で息の合ったグングニルによる攻撃、両サイドは俺とシュリが固めている。
このままいけば、一気に中枢を貫けるはず。
と思ったときだった。
『なっ!?』
二人は息が合いすぎていた。付く足を狙われ瞬間的に奴は最小の動きで二機に足払いした。
当然二機はバランスを崩して倒れる。
そこを狙いDtypeは二機を踏み台にしてBtypeに飛び掛る。
咄嗟に俺はマシンガンでそれを牽制するが、時すでに遅い。
BtypeはDtypeによって組み伏せられていた。
「シュリ!」
『大丈夫だ!こいつが私に構ってる隙に奴にとどめをさせ!』
まだグングニルを持つ二機は体勢を立て直してない。
俺はもう片手に持っていたグングニルを構える。
「これで終わりだぁぁ!」
それを一気にDtypeの中枢に突き刺した。
次の瞬間頭にシンジの声が響いてきた。
『僕の勝ちだ……』
その声と同時に俺の視界は真っ白に染まった。
体中に痛みが走る。なんだこれはっ!?
次に耳に入ってくる轟音。
これとミヨコさんの悲鳴でようやくDtypeが爆発したというのが分かった。
爆発する瞬間DtypeはATフィールドを展開できないのか、こちらのダメージはATフィールドによって幾分か軽減されたようだ。
その証拠にまだプラグ内の計器は様々な悲鳴を上げているが生きている。
『エヴァ全機……大破……ぱ、パターン青!Dtype中枢に使徒を確認!?』
その声で俺は今敗北したことを悟った。


全ては僕の予想通り。
所詮は一対四。
どうがんばったって人工知能では勝ち目などない。
だが、やりようによっては勝機がないこともない。
使徒のエネルギーの源であるS2機関。あれを利用すればATフィールドの展開など余裕だ。
さらに人工知能AIが破壊されたときに稼動するように仕掛けておけば、一回倒しても再び蘇る魔の使徒が完成する。
そこにN2爆弾でも仕掛けておけば面白いことになる。
ほぉ、Gtypeは持ち前の装甲でまだ動けるようだがあれはパイロットが気絶しているな。
「ApostleBuster諸君、勝敗は決した。負けを認め、素直に降伏しろ……」
Dtypeはその変貌を遂げる。
まるで獣のように口を開き、手はまるで爪のように変化している。
こういうところがまだまだ、S2機関には謎が多いといえよう。
『まだだ!まだあきらめないでください!ミヨコさん!高羽さん!』
「威勢がいいな、水島ユウキ。だが、どうしようって言うんだ? 頼りのエヴァは全機活動停止状態だ。動かないのであれば勝てまい?」
『くそっ!動け!少しでも、一分でもいいから動いてくれ!』
そうやって、僕は初号機を動かした。
しかし、それは初号機じゃないし、君は僕じゃない。
動かないんだよ。もう、希望はない。
「丁度良い、見せしめに君を殺してあげよう。Dole」
僕が人形の名を呼ぶと人形は文句一つ言わずに大破したSStypeの首に両手を掛けた。
『うぅ……あがぁ……』
「ゆっくりな……そうだ、冥土の土産に教えてやろう……」
僕の良心かはたまた悪戯心か。
不意に彼が一番欲しい情報というものを教えてあげるとしよう。
「聞こえるか? ユウキ君。君が一番知りたがっているROEで実弾を装填しろと命じたのは、そこにいる。高羽カズヒロだ……!」
『な、なに……!?……そ、そんな……うぐぅ……』
ユウキ君の顔が絶望に撃たれる顔が目に浮かび、思わず微笑んでしまう。
どうだ、信じていたものに裏切られるというのは。
お前は過去の敵と肩を並べて戦っていたんだぞ? 今まで……。
『……そだ……嘘だ……嘘をつくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
「なにっ!?」
そのとき僕は何年ぶりかに素っ頓狂な声を上げてしまった。突如としてSStypeが再起動した。
まさか、初号機じゃあるまいし。
一体何がっ!?
SStypeの二つの目は見開かれ赤く染まっている。
そして見る見るうちに損傷箇所が回復していく。
なるほどスーパーソレノイドタイプとはよく言ったものだな。S2機関を搭載しているとは。
すぐさま元通りになるSStype。
僕はその瞬間に負けを感じ取った。
せめて、怒れる鬼神の暴れっぷりをとくと拝見しよう。


覚醒したSStype。
覚醒したユウキ。
そんな彼らにとって今、Dtypeの手を払いのけて逆に組み伏せるのは造作もないことだった。
「SStype再起動!これは……S2機関が稼動しています!」
ミヨコやレン、他に発令所にいる人間全てにそのすごさが目に焼きついてた。
今までズタボロだったSStypeの体が元通りになったかと思いきや、いきなりDtypeを組み伏せる。
誰もが負けを覚悟した矢先のことで、みんな心の中では歓喜していた。
しかし、その歓喜の声が出ないようにするものがあった。
ユウキの声である。
「なあ……嘘だといってくれよ……高羽さん……聞こえてるんだろ!?」
少年の怒りは目先のDtypeではなくカズヒロに向けられている。
まるで目の前の脅威であるDtypeなど興味がないといった様子で。
SStypeはDtypeの両腕を捻り上げ即座に引きちぎった。
Dtypeの声にならない悲鳴が上がった。
夕焼けの綺麗な赤に染まっていた景色をどす黒い血の色で塗り替えた。
誰もが目をそらし、息を呑む。
ユウキの叫びは続く。
「黙ってちゃわからねぇよ!なあ、否定してくれよ!血相を変えて!あの俺に助言してくれたときのような顔で!」
沈黙が示す答えは肯定。
誰もがたかが十四歳の少年の剣幕におびえていた。
彼の目は真っ赤に染まり、同時にSStypeの目もギラリと光る。真っ赤に。
両腕の無くなったDtypeを片足で踏みつける。
まだ足は抵抗するかのように動いている。
SStypeはその足を掴む、思いっきり体を地面に叩きつけた。
それは小さい子供が人形を痛めつけるのと同じような光景だった。
さっき、出血したDtypeの血は振り回され、叩きつけられるごとに飛び散り、その量を増していく。
近くにいれば叩いている所為で地面が揺れるほどだった。
そんなユウキにカズヒロは言葉をつむいだ。
「そうだ、私が命じた……」
「…………そうか、安心してください。エヴァを勝手に動かしたりはしませんから」
その声は本当にユウキの声なのか。あまりにも冷徹すぎる声だった。
まるで、碇シンジの声のようだった。
「レンさん使徒の反応は?」
「……もうとっくに消えてるわ。殲滅済みよ」
「そうですか」
SStypeはグシャグシャのバラバラになったDtypeとその残骸を見据えた。
いつの間にか碇シンジも消えていた。
面白くなさそうに、使えなくなったおもちゃのようにSStypeは動かなくなった人形をその場に“捨てた”


To be continued


真実を知ったユウキ。
あの犠牲の意味を。
自分の命の価値を。
それを知ったとき彼は戦うことをやめた。
かつての仲間達の墓前に佇む彼の前に現れたのは……



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後書き
間髪入れずに使徒を襲来させました。
というより、シンジがS2機関であるコアを移植して、AIとの連動を完成させただけですけどね。
しかし、爆発してからの後半部分は使徒の姿を露見させています。
表現が乏しくて分かりにくいかもしれませんがww
ちなみに名前はメルキセデク。平和と正義を司る天使です。