プロローグ 鎮魂歌



鎮魂歌……。



滅び行く、命のため……


「皆のためにも戦うことを僕は選らぶ」

「初号機、沈黙!」


休息を、安らぎを得るため……


「私には他に、なにもないもの……」

「笑えばいいと思うよ……」


鼓動の高鳴りを求めるため……


「あんたが噂のサードチルドレンね!?」

「……使徒だ」


変化と進行を行うため……


「僕は、君じゃないから分からないし、君は僕じゃないから、分かるはずもないよ」

「そうやって、また逃げるのか?」

「これ……なんていうんだろう」

「ネルフの人来て、パイロットになれぇ言われたんや……」

「ダメです!内部に高エネルギー反応!」

「シンジ、それはもうエヴァではない……使徒だ」

「無駄ですよ、僕はもうエヴァには乗りません。乗る理由も今の僕にはありません」


呼応し合う旋律


「貴方達二人には一週間、ここで生活してもらいます。あっ、命令拒否は認めないからね〜」

「……好意に値するよ」

「これが、涙……泣いてるのは、私……?」


音色を奏でし者


「誰も、やめろって言わなかったから。だから、僕は弾き続けてきた」

「歌は心を潤してくれる、リリンの生み出した文化の極みだ」


そして、始まる、終局への舞台が幕を開ける


新世紀エヴァンゲリオン 魂の鎮魂歌[レクイエム]



少年よ、神話になれ