「なんじゃこりゃあああああああああああっっっ!!!!」



シンジは叫んでいた。ミサトの家に入って只叫んだ。


シンジが叫ぶのも無理は無い、それほどこの部屋は酷い。
溜まりに溜まったゴミ、散乱するビール缶、脱ぎっぱなしの衣類・・・。
これぞまさしく・・・ゴミ地獄。

「シ・・・シンジ君どうしたの!?」

「どうしたじゃないですよ!何ですかこのゴミの量は!?」

「忙しいからちょっち出す時間なくてさ〜。でもそんなに酷いかしら?」

「これは酷すぎますよ・・・今度の休みに掃除しましょう。決定です。」

「い・・・いいじゃないシンジ君、掃除なんて〜。」

「決定済みです。さ、ご飯食べましょう。コレ冷蔵庫入れときますね。」

「はぁ〜・・・。」

シンジが買い物した食料品を冷蔵庫に入れようと冷蔵庫を開ける。

バコッ・・・

シンジは冷蔵庫の中身を見てシンジの動きが止まる。

(・・・ビ・・・ビールばっかりで入らねえ・・・どういう生活してんだよ・・・。)

「・・・あ、ミサトさんこっちのでかい冷蔵庫は?」

「あ、そっちはいいの。まだ寝てると思うから。」

「寝てる??」

バタン!

「あれ?」

大きい方の冷蔵庫が突然勝手に開く、
冷蔵庫から出てきたのは方翼に風呂桶を持った・・・ペンギンだった。
謎のペンギンはトテトテと歩いていき・・・。

ザバーッ・・・

風呂に入った。
心なしか面がオッサンに見える。

「ミ・・・ミサトさん・・・ペンギンが風呂に・・・。」

「かわいいでしょ?彼、新種の温泉ペンギンなの。名前はペンペン、宜しくね♪」

「ペンペン・・・・。」

「さあシンジ君、ご飯できたわよ〜。さ、食べましょう!」

「食べてって・・・オールレトルトじゃないですか・・・。
こんなんばっか食ってたら栄養偏って最後には死にますよ?
まさかミサトさん・・・料理作れないんですか・・・?」

「つ・・・作れるわよ?カレーとか。」

「・・・後は?」

「・・・カレー・・・とか。」

「はぁ・・・。」

「なによその溜息は・・・ならシンジ君は作れるの?」

「なら明日俺が朝ごはん作りますよ。お口に合えばいいんですが。」

「ほ〜う、自信あるのねぇ。楽しみだわぁ〜。」

「馬鹿にしてやがる・・・こればかりは俺にもプライドありますから。
・・・絶対美味いって言わせますよ。」

「うっ・・・。」

(・・・・シンジ君、何か怖いわ。)




新世紀エヴァンゲリオン
〜何が為に僕は戦う〜
第四話     聞きたかった言葉


「うっまああああああああい!!!」




朝のミサトのマンションに響き渡る特大のリアクション。
叫んだのはこの部屋の主、葛城ミサトその人だった。

只今シンジ・ミサトは朝食中、シンジの作った朝食を食べたミサトがいきなり大声を上げた。
シンジはあまりの大声で耳をやられ、耳を押さえて蹲っている。

「うぐ・・・。」

「シンジ君すごいわっ!!目茶苦茶美味しいじゃない!!」

「ど・・・どうも・・・。」

「この卵焼きなんて最高〜〜!これも向こうで覚えたの?」

「え・・・ええ、俺が頼んで教えてもらったんです。
そうだミサトさんお弁当作りましたから。もって行って下さい。」

「シンジ君・・・お姉さんはうれしいわ〜〜!!」

「あははは。」

涙を流し喜ぶミサト、まさかここまで喜んでくれるとは・・・シンジは作ってよかったと思った。
そしてこれからの葛城家の家事はほとんど自分がしようと心に決めたシンジだった。

(ミサトさんに任せてたら・・・酷い事になる・・・・。)

もうこのゴミ地獄を一刻も早く片付けたいシンジだったが今日からシンジは学校に通う事になっている。
エヴァのパイロットと二足の草鞋はちょっと無理なんじゃないかと思ったが、
前の学校ではあまり友人と呼べる友人はいなかった・・・。
だから・・・今度こそ。

「それじゃあミサトさん、行ってきま〜す。」

「行ってらっしゃい!楽しんでくるのよ!!」
















===第壱中学校===


第壱中学校2−Aの教室。
教室内は転校生の噂で持ちきりだった。
一人の生徒がカメラを磨いているメガネの少年・相田ケンスケに話しかける。

「なぁ相田、今日来る転校生見たんだろ?男か?女か?」

「ああ・・・・よく見てないが、残念ながら男だった・・・。」

「なんだ、楽しくねぇの。」

「「「えっ!!相田、男の子なの!?」」」

女子陣がケンスケに詰め寄り問いただす。

「あ・・・ああ。」

「カッコ良かった!?」

「どんな人!?」

「し・・・知らねぇよ。よく見てない。」

「ちゃんと見ときなさいよ!」

「ホントよ!使えないわね。」

「あ〜気になる〜!」

勝手にボロクソに言われるケンスケ、ケンスケは少しまだ見ぬ転校生を呪った。
そうこうしている内に担任の老教師が教室に入ってきた。生徒達は席に着く。
そして委員長・洞木ヒカリが号令をかける。

「起立!」

「礼。」

「着席!」

生徒達が席に着き終わる。

「えー・・・今日は転校生を紹介します。」

ザワザワ

(来たわ〜〜!)

(どんな子なのかしら・・・!)

(野郎なんかどうでもいいよ・・・。)




「さ、どうぞ。」


ガラッ・・・


教室の扉が開く、そして入ってきたのは・・・


とびきりの美少年だった。

(((((きゃあああああ!!!ウッソおおおお!!!)))))

(((((ムカッ!)))))

女性陣が目をハートにしながら少年に熱い視線を送る。
男性陣は当然面白くない。
シンジは教壇に立って、恥ずかしそうに頭をポリポリとかきながら自己紹介をした。

「え〜っと、第二東京から来ました。碇・・・碇シンジです。皆さん宜しく。仲良くしてください。」


と・・・微笑んだ。

((((((ドッキィィン!!!!))))))

(((((はぐわっ!?)))))

殺人的威力、女性陣を一撃で殲滅。男性陣も男の微笑であるに関わらずダメージを喰らう。
男性陣の頭の中からさっきの「ムカッ!」は消えていた。

「え〜碇君の席は・・・あそこに座ってください。」

「はい。」

シンジが席に着く、周りの女性陣からの熱い視線に気付かずに・・・

(・・・友達できんのかな〜不安だ・・・。)

などと考えていた。








ザワザワ

「ねえ碇君!疎開が始まってるのにさ何で今の時期にここに来たの?」

「え〜っと・・・親の都合ってやつかな。」

朝のHRが終わった後の休み時間、シンジはクラスメート達に質問責めにされていた。

「ねぇねぇ碇君、恋人は居るの!?」

「恋人?いないよ、できた事も無いし。」

「うっそ〜〜以外!!」

「以外???」

「みんな、碇君が困ってるじゃない・・・。
碇君、私がこのクラスの委員長・洞木ヒカリよ。
何か分からない事があったら聞いてね。」

「ありがとう、洞木さん。」

「ヒカリ!抜け駆けよ!!」

「何言ってんのよ、私は委員長として・・・。」

「・・・洞木さん、早速だけど聞いていい?」

「何かしら。」

「このクラスにさ、綾波レイって女の子・・・いるかな?」

「「「えっ?」」」

ヒカリ以外の女性陣は皆時間が止まったかのように動かない。
シンジの口から女の子の名前が出た・・・ショックだったのだろう。
ヒカリは平然と話を続ける。

「ええ・・・・いるけど・・・何で知ってるの?」

「知り合いなんだ、親父の仕事場に行った時たまたま会ってさ。」

嘘ではない。
極力人には言わない方がいいとミサトが言っていたのでNERV関係の事は伏せて話をする。

「そうなんだ・・・でも今日は来てないみたい。」

「あれ・・・?」

(今日退院するって行ってたような・・・まさか言う事聞いてくれたのかな?
・・・・NERV行ったら顔出してみよ。)

などとシンジが考えたとき・・・。

ガラッ・・・

教室のドアが開く、入ってきたのはジャージ姿の少年・鈴原トウジ。
なぜかとても真剣な表情をしている。

「鈴原君!!あなた遅刻よ!」

「委員長その話は後や。」

ヒカリを軽く流しトウジがシンジの近くによって来る。

「お前が今日来た転校生かい。」

「あっ・・うん、碇シンジって言うんだ。宜しく。」

「・・・ほうかいな。ワイは鈴原トウジや。転校生・・・話があるんや。
付いてきてくれへんか?」

「???」












===第壱中学校・屋上===


トウジに呼ばれたシンジはトウジと二人で屋上にいる。

「・・・んで、話しってのは?」

「正直に答えてや。お前あのロボットのパイロットやろ。」

「・・・・・・・・。」

シンジは言ってよいものか迷う・・・しらばっくれようかと思ったが。
何だかそんな気にはなれない、トウジがとても真剣な目をしているからだ。
ただの好奇心とは違う・・・シンジは・・・。

「・・・・ああ、そうだよ。」

「ホッ・・・ホンマなんやな!!」

トウジがシンジに駆け寄り肩を掴む。
シンジはワケが分からない。

「い・・・一応な。で・・・何なんだ??」

「化けもんと闘った時・・・女の子を守りはったやろ!?」

「へっ!?何で・・・それを・・・。」

「アイツは・・・ワイの妹や。」

「・・・・・・・。」

「ホンマにありがとう!!!」

トウジが突然頭を下げる、シンジは複雑な表情になる。

「ちょっ・・・ちょっと待て!」

「ホンマにありがとう!」

「違う!!あの子は・・・俺のせいで怪我を・・・!!」

「ワイも正直言って妹が瓦礫に埋まっとんの見て・・・お前の事許せへん思った、でもその事はもうええ!
お前がロボットで妹下敷きにしとった瓦礫除けてくれて、しかも妹庇ってくれたんや。
お前のおかげで妹もワイも生きとんねん、感謝ぐらいさせてえな。」

「・・・いいのか?・・・許してくれるのか?」

「あたりまえや、ありがとうな碇。」

シンジが俯く・・・目から涙がこぼれた。

「くっ・・・うっ・・・。」

「碇?どないしたんや・・・?」



罵声を浴びせられると思っていた、どんな仕打ちでも覚悟していた。
自分がもう少し上手くエヴァを動かせれば避けられたかもしれなかった事故。
だがあの少女の兄の口から出されたのは・・・感謝の言葉。
聞けることは無いと思っていた人からの感謝の言葉。
シンジは・・・嬉し涙が出た。


「ありがとう・・・俺・・・一番・・・お前からそれを聞きたかった・・・・
俺がヘタクソだからあんな事に・・・だから恨まれても・・・仕方が無いって・・・・!」

「恨む事なんてあるかいな。」

「っ・・・ありがとう・・・鈴原。」

「トウジでええ、ワイの方こそホンマにありがとう!碇。」

「シンジでいいよ、トウジ。・・・なぁ頼みがあるんだ。」

「何でも言うてーな!命の恩人の頼みなら何でも聞く!!」

「握手して欲しいんだ。これから・・・友達になりたいから。」

「それでええならお安い御用や!ワイからもお願いしたいぐらいや!」



そして二人はがっしりと握手を交わした。
シンジは本当の親友を得たと・・・この時心から思えた。
屋上への入り口では、大量のやじ馬がこの男の友情劇を涙ながらに傍観していた・・・授業中なのに。

・・・因みにこの話を聞いたクラスメート達に自分がエヴァのパイロットだとバレてしまい、
シンジは第二の質問責めを喰らった。










===NERV本部・食堂===


昼のNERV本部内食堂、ミサトが席で嬉しそうにお弁当を広げている。
そこにリツコとマヤがやって来た。

「ふんふ〜ん♪」

「あらミサト、あなたお弁当なんか持って来て・・・珍しいわね。」

「葛城さんが料理・・・信じられませんね先輩。」

「違うの、これはね〜シンジ君が作ってくれたの。」

ミサトが弁当箱の蓋を開ける。
三人は弁当の中身に釘付けになった。

「ミ・・・ミサト!本当にシンジ君が作ったの!?」

「そうよん?」

「すごいわ・・・葛城さん、ちょっと貰っていいですか?」

「私も貰おうかしら。」

「驚くわよ〜♪」

2人がミサトの弁当に手を出し・・・口に入れる。

モグモグ

「・・・・。」

「・・・・。」

モグモグ・・・

「どう?二人とも。」

「す・・・すごく美味しいです!!シンジ君すご〜い!!」

「嘘でしょ・・・!これならいくらでも食べれそうだわ!!」

「もうあげないわよ。シンジ君!いただきま〜す!」

「ミサト!もう一口!」

「だ〜め。」

「葛城さんずるいです!」


この後しばらくシンジ手作り弁当の強奪戦が繰り広げられた。
リツコとマヤはいつか必ずミサトの家にシンジの料理を食べに行く事を心に誓ったそうな。
















===NERV職員・パイロット専用病院===

夕方・・・レイの病室。




(・・・何で・・・ここに居たいの?もう・・・退院できるのに・・・。)

レイは考えていた。まだ痛むが体は動けないほどでは無い。
午後にあった訓練も、でれなかったワケでは無い。
だが・・・ここから動くのが嫌だった。
自分はまだ零号機をロクに起動できない、
碇指令の期待に答えるために早く訓練に復帰したかった。
・・・ハズなのに、それを蹴ってでもここに居たかった。

(碇・・・シンジ・・・君。碇指令の息子・・・サードチルドレン・・・。
・・・同じエヴァのパイロット。)

自分の中にある不思議な・・・全く理解できない存在の名前。
シンジの言葉を思い出してみる。

<俺は綾波さんと仲間・・・いや友達になりたいんだ。>

<俺が、綾波が元気になるまで頑張る、だから君には休んでてほしい。
・・・怪我してる時くらいは頼ってくれよ?>


<さ・・・おやすみ。>


・・・この時のシンジの優しい顔を思い出したレイ。
また・・・胸のあたりが暖かくなる。
何故自分にこのような言葉を掛けるのか・・・
何故この様な感覚を覚えるのか・・・レイには理解できなかった。
でも・・・嫌では無かった。


シュン・・・

自動ドアの開く音がした、レイは自動ドアの方に視線を動かす。
そこには彼がいた・・・自分の中に不思議な感覚を残した少年、碇シンジが。


「よ!こんにちは、調子はどう?」

「・・・悪くないわ。」

「そうかそうか、良かった。」

「・・・・・・。」

シンジがベッドの横の椅子に座る。

「ごめんな〜こんな面会時間ぎりぎりで。学校やらテストやら色々あったからさ。」

「別に・・・。」

「なんか今日は銃持たされてよ・・・難しいな銃使うのって。
成績絶悪でな、明日もう一回することになっちまった・・・。」

「・・・・・。」

「でもそのおかげか明日は昼ごろにここに来れるかもしれないんだ。
・・・・綾波さ、何か嫌いな食べ物ってある?」

「どうして?」

「看護婦さんに聞いたんだけど。なんか綾波、ご飯食べて無いそうじゃないか。」

「あれ・・・食べてるから。」

そう言ってレイはビタミン剤を見る。
シンジはそのビンを手に取る。

「ビタミン剤じゃあお腹一杯にならないだろ?」

「お腹・・・空かないから。」

「そういう問題じゃないっての、ビタミン剤だけじゃあ栄養ちゃんと摂れないぞ。
・・・てことで俺が弁当だけでも作って持ってくるよ。」

「何故・・・・?」

「ん?」

「・・・何故、私に構うの?」

「あ・・・迷惑だった?」

「・・・・嫌じゃ・・・無い。でも・・・何故?」

「俺は綾波の事友達だって思ってる。友達の事は・・・心配なんだ。」

「友達は・・・心配・・・わからない。」

「俺が大事に思うから、心配なんだ。」

「・・・・・・・。」

「で、何か嫌いな食べ物ある?」

「・・・肉。」

「肉・・・?」

「・・・血の味がするから。」

「成る程、そう考えたら確かに気持ち悪いな・・・。」

シンジはそう考えながらふと時計を見る。

「あ・・・・もう面会時間終わりだ。」

「そうなの・・・。」

「そんじゃあ俺は帰るよ、綾波また明日。」

「・・・・ええ。」




シュン・・・



シンジが病室から出て行った。
何の音も無くなる病室。
レイは心に穴が開いたような感覚を覚えた。
それが寂しいという感情だとレイは理解出来なかった。
ただ感じた。


「碇君・・・・・。」


そして少年の名を・・・呼んでみた。
あの笑顔を思い出してみた。




「・・・・暖かい・・・。」



少し・・・心が暖かくなった。


















===ミサトのマンション===


パシュン

シンジ帰宅、手には買い物袋をぶら下げている。

「ただいま〜ミサトさん。」

「あれ?帰ってないのかな??」

シャーー・・・

シャワーの音が聞こえる、
風呂のガラス戸にミサトのシルエットが。

「風呂か・・・もう、カーテンくらい閉めろっての。無防備だな。」

「・・・・。」

買い物袋を持つシンジを見上げるペンペン、
お腹が空いてるらしい。

「ただいま、ペンペン。ご飯もうちょっと待ってくれ。」

「クエッ!」

ペンペンはペタペタと歩いていきリビングでTVを見ている。
シンジは台所に向かった。

「さてと・・・やるか。」













「「いただきます。」」

「クエッ。」

挨拶をして晩飯、ミサとはペンペンと乾杯をしてビールを飲む。

ゴクッ・・・ゴクッ・・・ゴクッ・・・

「ぷはーっ!やっぱ風呂上りのビールは最高だあね。」

「本当に美味そうに飲みますね、ミサトさんは。」

「だって美味しいんだもの、どう?シンジ君もちょっちだけ。」

「いいんですか?なら一杯・・・。」

「あら〜?シンジ君ノリいいのね〜。」

「やっぱダメですか?」

「いいのよ♪ど〜ぞ。」

「あはは・・・どうも。」

シンジはミサトからビールを受け取る。

「シンジ君、エヴァには大分慣れてきたみたいねぇ。」

「そうですか?」

「ええ、でも今日のテストは・・・ちょっち酷いわねぇ。まさかあそこまで射撃がダメダメだとは・・・。」

「うぐっ・・・スイマセン・・・飛び道具ってのはどうも苦手で・・・。」

「もういいのよ、シンジ君。でも明日はがんばってね。」

「はい・・・精進します。」

「今日の失敗は最初だから仕方ないわ、でも私達が精一杯サポートするから頑張って!
分からない事や苦しい事があったらなんでも言って、一緒に頑張りましょう!」



「はい!」



シンジの決意、もっとエヴァを上手く操縦できるようになる事・・・。
トウジの妹のような被害者を出したくない。
一人ではない、自分の手伝いをしてくれる人達がいる。
頑張れる、やってみせる、不得手なことは克服してみせる。
自分が見つけた大事なものの為に。
シンジは・・・決意した。