新世紀エヴァンゲリオン
皆が居る未来のために


第二十話 対決の翼


ネルフ本部

第二発令所


『ビービービービービービービー!!』

突如第二発令所に警報が鳴り響いた。

「まさか、使徒!?」

「いいえ、パターン青が検出されません。しかしこのエネルギーは・・・・・・『核』です!!」

「核ですって!!・・・・もしかして五号機が!!」

「また、あれが!?」

そのとき発令所に誰かが入ってくる。シンジだ。

「だったら、俺一人で行きます」

「えっ!?そ、それはあまりにも危険なんじゃ・・・」

「俺の機体にも核と似たエネルギーを持つ機関を積んでいます」

「・・・分かったわ・・・・・・」

シンジはその後パイロットスーツに着替えてセイントラディアンスのコクピットに入った。

『シンクロ率・・・・125%』

『セイントラディアンス発進どうぞ』

「碇シンジ・・・セイントラディアンス、行きます!!」

シンジは遠く離れた浅間山付近へと向かった。

浅間山付近

シンジが着地したときにはもう先客がいた。シンスケに取られた五号機だった。

その五号機・・・フリーダムの足元にはシンスケが立っていた。シンジも少しフリーダムを距離を置いて着陸しコクピットを出て地上に降

りたった。

「生きていたとはな・・・・・・・セラフィム・・・・・」

「シンスケ・・・・・・・戦うしかないのか?」

「もしもお前が戦いを放棄するのならネルフに向かうまでだ」

二人の間に風が流れる。心地よいというよりうざったい風だ、嵐の前触れのように・・・。

シンスケはその風を受けた後無言でフリーダムのコクピットに飛び乗った。

シンジも遅れることなくセイントラディアンスのコピットに飛び乗る。両者のエヴァの目が灯る。

二機が一気に離れる。

「やっとやる気になったか!!セラフィム!!」

「くっ!!・・・・シンスケ・・・・・・・・・」

フリーダムはビームサーベルを引き抜きシンジに襲い掛かる。

「やるしかないのかよ!?」

シンジもエクスカリバーを引き抜くとフリーダムと対峙する。

シンジのエクスカリバーをフリーダムのビームサーベルが激しくぶつかり合う。

「死ね!!!セラフィム!!」

「俺は、君を友達だと思ってたのに!!」

「対の存在は分かり合えないんだよ!!」

フリーダムがビームライフルを発射するがシンジは上空に飛んで避ける。

「何でそんなことが分かるんだよ!?」

「なに!?」

シンジが機体の翼を展開してそのビームウイングでフリーダムの右翼と右腕を持っていく。

「ちっ!!まだだ!!」

フリーダムはビームサーベルでセイントラディアンスの足を切ろうとするが足に装備されているビームブレイドではじき返す。

それと同時に腰部にあるホーリーでフリーダムの左足を打ち抜く。

「こんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「もう、やめて降伏しろ!!!」

「なんだと!?・・・・・負けられねぇんだよ!!」

フリーダムは翼に仕込んであるプラズマキャノンでセイントラディアンスに攻撃するが盾で防御される。

「やめるんだー!!!」

シンジはビームウイングで左翼と左腕を破壊する。そしてビームライフルで腰部に装着されているレールガンを破壊する。

そしてエクスカリバーをコクピットに寸前のところで止める。

「降伏する・・・・・?」

「誰が!?」

そう言ってシンスケはフリーダムの足でセイントラディアンスを蹴ろうとするがそれよりも速くシンジがビームライフルで片方の足を射抜く。

「降伏しろ!!」

「ふっ・・・お前に降伏するぐらいなら・・・」

「死んだほうがましってか?」

「ちっ・・・俺は降伏しないぞ!!」

「分かった・・・だったらほっとくだけだ・・・」

シンジはそう言うとセイントラディアンスを操りネルフへと戻った。



次回予告

エヴァンゲリオン五号機、フリーダムを撃破したシンジはあの計画が成功したことを知る。

そしてまた新たな使徒が現れる・・・・。

次回 赤き剣・・・