新世紀エヴァンゲリオン
皆が居る未来のために


第十三話 作戦発動


第一発令所

「使徒侵攻を開始しました」

「来たわね・・・・・・・目標が第三新東京市に侵攻してくるまで後どれくらい?」

「約一時間」

「それぐらいあればじゅうぶんだわ・・・・・IMPULSE、AEGISの最終チェック急いで!」

「しかしあの作戦で勝てるの?勝率は一ケタしかないのよ」

「それはあの子たちがなんとかしてくれるわ」

「・・・・・・・信じてるの?」

「・・・信じなきゃ・・・・こんな作戦立てられなかったわ・・・・」

「シンジ君とアスカを召集して」

「分かりました」

そのころシンジとアスカは・・・・・。

計画実行部屋

最終日・・・・・というか使徒戦日


ここには今までにない緊張感があった。おそらく使徒との対決の日だからだ。

「今日って使徒との対決の日ね」

「ああ」

「・・・・・・・なんかあんた司令と反応似てきたわよ」

「!!!!・・・・・・・・そ、そうか・・・?」

「・・・・・・ふふ・・・ほら、そういう反応も!」

「それはちょっと酷くない?」

「酷くない・・・・本当のことだもん!」

「ふっ問題ない・・・・・・・あっ!!」

「ほら、その反応も・・・・・・・ぷはっはははははははは」

「そ、そんなに笑うなよ!・・・・・くっくくくくくくくくく」

(こんな時間が一生続けばいいのになぁ)

アスカはそんなことを考えていると召集がかかった。

再び第一発令所

「目標はあと30分ぐらいで第三新東京市に侵攻してくるわ。作戦はさっき説明したとおりよ」

「「りょうかい!!」」

「でわ、格パイロットはパイロットスーツに着替えた後待機」

「「はい!!」」

パイロットルーム

ここにはパイロットスーツに着替えたシンジとアスカが並んで坐っていた。

「これで、私たち死ぬかもしれないわね・・・・」

「えっ?」

「だって、この作戦どう考えたって失敗する確率の方が高いじゃない」

「ふふふ・・・・・」

「な、なによ・・・いきなり・・・・」

「だって、お前・・・・ずいぶん弱気だな・・・」

「・・・私だって人間・・・・・死ぬのは怖い・・・・・・」

「俺だって死ぬのは怖いよ・・・・・死ぬのが怖くない人間なって存在しない」

「うん・・・・・・ねえ、シンジ」

「何?」

「もしも、この作戦が成功したら・・・・・アイス奢って」

「はあ!?」

「いいじゃない!!ね!?」

「はあ、分かったよ・・・・いくらでも奢ってやるよ」

「その言葉、忘れないでよ!!」

「ああ」

『スピットブレイク発動まで残り20分・・・・パイロットは格機体に搭乗し待機せよ』

「行こう、そう「アスカでいいわよ、シンジ」

シンジは頷き

「行こうか、アスカ・・・」

「うん」

シンジはアスカに手を差し伸べてアスカもそれを手に取る。二人はコクピットに入るまで手を繋いだままになっていた。

二人はコクピットに入り待機していた。するとミサトから無線が入った。

『二人とも用意はいい?』

「OKよ」

「いつでもいいです」

『作戦開始時間です。作戦開始!!』

「アスカ、シンジ君、発進どうぞ!!」

「碇シンジ、IMPULSE、行きます!!」

「惣流・アスカ・ラングレー、AEGIS、出るわよ!!」

それぞれの機体が発進しシンジのIMPULSEは近接戦闘用のBLABEIMPULSE(ブレイドインパルス)となっている。

またまた第一発令所

「目標第三新東京市に浸入しました!」

「よしっ!!リツコ、A.Tフィールド発生装置、照射!!」

そのミサトの声に反応しリツコが赤いボタンを押す。するとネルフに設置されているA.Tフィールド発生装置からオレンジ色のビームが使徒に向かって真直ぐに飛んでいく。そして目標のA.Tフィールドを中和し無効化させる。

「今よ、シンジ君!!」

『了解!!』

シンジはIMPULSEの背中にマウントされている対艦刀を弐本とも抜き放ち両方にすばやく切りかかる。

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』

使徒に大きな傷がつく。

『今だ!!アスカ!!』

『うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』

AEGISが変形しプラズマキャノン、スキュラを放つ。そのビーム砲が大きな傷に正確に命中し二体の使徒の内部を破壊する。

『ぐう、やるな、人間・・・・だが、それだけでは我は倒せん!!』

また、シンジとアスカの頭に使徒の声が響いてくる。

その時ビグ・ザムは巨大なビーム砲を放つ。それがアスカのAEGISに当たりそうになる。

『きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!』

『アスカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

そのときシンジの頭の中で何かが起こった。

「・・・・・・・・・・・・・」

このときのシンジの瞳はラミエルのときと同じく何も写していないようだった。

IMPULSEの盾がAEGISをかばい巨大なビーム砲を防ぐ。

「だ、だめよ!!シンジ、いくらIMPULSEの盾でも防ぎきれないわ!!」

「・・・・・・・・・・・」

シンジにはそれに答えようとしなかった。やがてそこで小規模な爆発が起きた。

「し、シンジ!?」

「・・・・ミサトさん、デュートリオンビームを!!」

『え、ええ!!』

ネルフから照射された光がIMPULSEに吸収されてIMPULSEの内部電源が満タンになる。

「・・・・・・・・・・」

IMPULSEは使徒二体を持っている対艦刀で切り裂いた。

『ぐうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

使徒は断末魔の声を上げて地上に倒れた・・・・・。



次回予告

新たな使徒を退けたシンジとアスカ。

だが、その使徒はあの少年からの使者だった・・・・・。

そして、シンジは・・・・・・。

次回、第十四話 使徒の正体