新世紀エヴァンゲリオン
皆が居る未来のために


第十話 正体不明


第一発令所

ネルフの中心となるここ第一発令所では今は皆が自由に過ごしていた。

コーヒーを飲むE計画責任者、作戦部長・・・・・。

マンガを読んだり、小説を読んだり、ギターの真似?・・・・をしているオペレーターなど様々である。

だが、そんな時間も長くは続かなかった。





突如アラームが鳴り響いた。発令所が赤く点滅するように警報が鳴り響く。





「何!?・・・・・」

「まさか、使徒!?」

「いいえ、まだ、何も映像は送られてきませんが・・・・・」

「まさか、バグかしらね〜」

そうぼやきながらE計画責任者の顔を見る、作戦部長こと葛城ミサト。

「そんなわけないでしょ!!MAGIなのよ!!」

そう怒鳴るE計画責任者こと赤木リツコはさっきまで小説を読んでいたオペレーター、伊吹マヤに

「一体、なんなの!?」

「紀伊半島沖に巨大な飛行物体を発見!!」

「映像、正面スクリーンに出します!!」

そう言ったのは日向マコト、さっきマンガを読んでいたオペレーターである。

そこには紫色を貴重として大きい空中要塞が浮かんでいた。

「・・・・も、もう一機、発見!!紫色の物体の真下です!!」

その真下には緑色を貴重としていて魚に恐竜の足をそのままくっつけたような変な物体が直立していた。

「う〜ん・・・・」

「どうしたの、ミサト?」

「・・・・・あれは、ビグ・○ムとアッザ○かしら・・・・・ねえ、リツコ」

いきなり、セカンド・インパクト前の伝説のアニメの話をしだすミサト見てリツコは呆れたようにため息をし、

「すぐにパイロットに召集をかけて」

「はい!!」

数分後シンジたちが第一発令所に入ってきた。

「リツコさん、使徒ですか!?」

リュウトが聞くがリツコは少し顔を伏せて

「それが、分からないのよ・・・・・パターンはオレンジで正体不明なのよ」

すると、マヤが椅子ごとリツコの方を向いて

「先輩、新たな情報が入りました。あの物体はアメリカで試作建造された使徒迎撃用兵器・・・・・だそうです」

「それが、なんで日本の紀伊半島沖まで・・・・・」

「情報によると初起動の時に機体が暴走・・・そのまま海を渡ってここまで来たそうです」

「なぜ、暴走したか分かる?」

「一応予想されるものは何通りかあるんですが・・・・でも、暴走寸前にパターン青が検出されたそうです」

「「「ぱ、パターン青!?」」」

リツコ、ミサト、シンジが同時に叫んだ。

「ただちに、エヴァ発進の準備だ」

ゲンドウが冷たくなっていた空気をむしかえした。

「で、ですが司令、目標のデータはまだ・・・」

「出撃だ・・・・・」

ゲンドウはそう言うとシンジの方を向き、シンジはその視線に気がつき頷き返す。

シンジ達6人は格納庫へと向かった。

格納庫

シンジは格納庫でIMPULSEに搭乗する前にフェイスと話していた。

「シンジ、あれは一体何なんだ?」

「俺にも分からない・・・・あんな使徒は俺の居た世界では存在しなかった」

「じゃあ、新種の使徒か・・・」

「そうみたいだ・・・」

「気をつけろよ、お前はまだ死ねないんだろ?」

「・・・・・・ああ!」

そう言うとシンジはIMPULSEにフェイスはQUBELEYに搭乗した。

????

「さあ、行こうか・・・・・」

「・・・・・・・」

二人の人間はさっきの正体不明の物体の真上に一人ずつ浮いていた。

格納庫

『エヴァンゲリオン発進シークエンスを開始します』

『レグルス、装備はバスターを装備』

『シンジ君、インパルス発進どうぞ』

「了解、碇シンジ、IMPULSE、行きます!!」

シンジの乗るIMPULSEはバスターレグルスと合体し地上に出た。

『リュウト君、Z発進どうぞ』

「了解しました、西口リュウト、ZGUNDAM出ます!!」

『アスカ、AEGIS発進いいわよ』

「惣流・アスカ・ラングレー、AEGIS、出るわよ!!」

『フェイス君、QUBELEY発進どうぞ』

「・・・・・・・QUBELEY・・・・・出る・・・・」

第一発令所

「リツコ、レイとマユは出さないの?」

「あの二機は前の戦闘でちょっと壊れてて直りしだい発進させるわ」

ミサトは頷いた。

戦闘領域

「目標は一体どこに居るんだ・・・・・・。惣流、なんか見えた?」

「こっちからでも全然全く何にも見えないわ、本当に存在しているんでしょうね!!」

『それは確かよ、目標の反応がまだ消えてないから・・・』

「でも、ミサトさん、ここからじゃ何も見え・・・!!」

そのとき一条のビームがZの両足を貫いた。

『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・』

「リュウト!?」

「リュウト君!?」

シンジは飛んできたビーム方向を見てみても何もない・・・。

「くそっ!!・・・・敵はどこから!?・・・・・・・はっ!!」

するとシンジの前方からも一条のビームが飛んでくるがシンジはぎりぎりのところで避わし装着されているビーム方を放つが雲の彼方へときえるだけだった。

『シンジ、大丈夫!?」

「ああ、しかし、敵はどこから・・・・・・・惣流、後ろ!!」

アスカの乗るイージスの後ろからもビームが飛んでくるがアスカは上空に飛んで避わして飛んできた方向にビームを放つがそれもシンジと同じく雲の彼方へと消える。

「!!・・・・・もしかしたら・・・・下がれ、シンジ、セカンド!!」

『えっ!!どうして!?』

「おそらく、目標はステルス機能で姿を消している!!」

『そ、そんな、バカな!!今の技術じゃそんなの無理よ!!』

「忘れたのか!!敵は使徒の可能性もあるんだ!!人間の常識は通用しない!!」

『で、でも、それを分かっててみすみす逃すなんて!!』

「誰も撤退するなんて言ってはいない・・・・・・・下がれ・・・・と言っている」

イージスとインパルスはキュベレイの後方へと下がった。

「さて、どう攻略するかな・・・・・・・・・」

するとフェイスは背部に装着してある小型攻撃支援機『ファンネル』を10機ほど飛ばすと敵がいると思われる地点に向かわせた。

キュベレイのコクピットはレバー操作ではなくキーボード型の操作になっていた。そして目線の先には薄い板がありこの近くのエリアがそこに映し出されていた。

「よし、行ける!!」

フェイスはキーボ−ドを操作してファンネルを起動させ一気にその何もないように見える空間を砲撃させた。

するとそのビームは空間を貫かずオレンジ色の八角形の壁のようなものによって防がれた。

『『え、A.Tフィールド!?』』

「思った通り・・・・・」

『ふっ、やるじゃないか・・・・・』

『人間の癖に・・・・・・』

「な、何この声は・・・?」

突如頭に響いてきた人間の声に似ている声。だが、どこか人間じゃないと分かるような声。

「使徒か・・・・・・?」

『その通りだ・・・・・』

『兄上、正体をばらしてもよいのか?』

『いいだろう、所詮勝つのは我々だ』

「何ですってぇー!!」

「よせ、セカンド!!」

『ふっ、人間は愚かだ・・・・・・』

『そんな、種族など滅んでしまえ!!』

その声が聞こえたと思うと前方からさっきモニターに映し出されていた正体不明の物体が二体存在していた。

「ミサトさん、目標を肉眼で確認、指示を・・・!」

『目標の攻撃方法が分からないから敵を出方を見つつ一時撤退!!』

「て、撤退!?・・・冗談じゃないわ!!何で私がこんなキモイ奴等に!!」

『惣流駄目だ!!戻れ!!』

「あんたは知らないでしょうね!!・・・・・私の実力を!!!」

アスカはシンジに無線ごしにそう叫ぶとイージスを駆り敵に突っ込んだ。

「そ、惣流!!・・・・・ちっ・・・・・フェイス、惣流を頼む!!」

『分かった、保障はできないけどな』

そう言うとフェイスの乗るキュベレイはアスカのイージスに接近した。

『下がれ、セカンド!!撤退命令だ!!』

「うるさいわね!!あんな敵私一人でも戦えるわ!!」

『自意識過剰になるのもいい加減にしろ!!』

「え・・・・・・・」

『お前はなんのために戦っている!?使徒を倒すためだろ!?』

「そうよ、だから・・・」

『だから、今は引くんだ!!このままじゃ全滅するぞ!!』

「くっ・・・・・・分かったわよ・・・・・・・・」

「ミサトさん、NN爆弾投下準備を!!」

『分かったわ!!できるだけそこから離れて!!』

「了解!!」

この後、二体の使徒にNN爆弾が投下されて一週間の足止めには成功したが紀伊半島沖には巨大なクレーターを作る羽目になってしまった。



次回予告

使徒を倒せなかったことに悔やむアスカ・・・・・。

新たな使徒の対策に忙しいミサト

重症を負ったリュウト

何もきなかったレイとマユ・・・・。

機体を少し損傷させて一週間以内に修理ができないキュベレイ。

そして、シンジは・・・・・・。

次回、第十一話 その力は何のため・・・

新たな使徒を、打ち倒せ!!・・・・イージス