新世紀エヴァンゲリオン
皆が居る未来のために


第八話 再会


ここは太平洋上空のヘリの中。その中にシンジ、リュウト、リツコが乗っている。

「どう、シンジ君、リュウト君?旅の感想は?」

「旅って言ったってセカンドチルドレンが国連の艦隊に乗ってくるから、そこでの弐号機引渡しのサインをもらいに行くだけでしょう?」

「ご名答・・・・シンジ君どうしたの?・・・・ヘリ酔いでもした?」

「えっ、あ・・・・いや、大丈夫ですよ。ちょっと考えごとです」

「ど〜せ、セカンドチルドレンのことでも考えてたんだろ?」

リュウトが怪しい笑みでシンジの方を向く。

「ち、違うよ!」

「へへ、そうかな〜?」

「おい、リュウトいい加減にしろ!!」

「お〜怖い、怖い・・・・・へへへ」

正直言うとシンジはリュウトに言われたとおりセカンドチルドレン、アスカのことについて考えていた。

(どう、振舞えばいいんだよ・・・・・ええい、もう焼けだ・・・・・・・・普通に行こう・・・うん、!!)

シンジは自分の心で勝手に決めていた。(笑)

太平洋国連艦隊オーバー・ザ・レインボー

ヘリが降り立つところには黄色にワンピースを着た栗色の髪の毛をしていて瞳はスカイブルーの少女・・・アスカが立っていた。

「よっリツコ・・・・久しぶり!!」

「ふふ、本当に久しぶりねアスカ・・・紹介するわ、彼女が弐号機の専属操縦者(パイロット)の惣流・アスカ・ラングレーよ」

リュウトが前に出て手を差し出す。

「初めまして、僕は西口リュウト、フィフスチルドレンだ。よろしく」

「よろしく」

次にシンジが前に出て手を差し出し

「そして俺が碇シンジ、一応サードチルドレンってことになってる、よろしく」

「よろしく」

二人の再会は前の世界とは少し違い至って普通だった。あることを除けば・・・・。

「それで、こっちがシックスチルドレンの南川フェイスよ」

(フェ、フェイス!?)

シンジはその後フェイスと握手したが握手したときに感じたのだ。あの赤い世界でも感じた、似たようなオーラを・・・・。

フェイスの外見はアスカと同じ栗色で前髪は片目が隠れるようになっている。

そして艦長からサインを貰った後(もらえたの?って疑問はなしですよ)新たに加わった加持リョウジと共に食堂へと向かった。

食堂

「すまないがセカンド、サードを借りるぞ」

「べ、別に私に聞かなくてもいいわよ!!」

「そうか、じゃあ借りるぞ」

「勝手にすれば」

シンジは南川フェイスにつれられてどこかの通路にやってきた。

通路

「久しぶりだな、アダム」

「ア、アダム?・・・・一体どういうこと?」

「ふ、あの赤い世界ではお前がアダムってことになっているのだ」

「そ、そうなんだ・・・・・じゃなくてなんで龍だったフェイスが人間としてここにいるのさ?」

「私か・・・・・・」

するとフェイスは海のほうに目をやり

「何故こんなことをしてるか・・・・・・・・・正直私にも分からない・・・」

「は?」

「したかった・・・・・・・というわけではないのだがそう思い始めるころにはもう行動に移していた」

「ふ〜ん・・・・あんたにも感情と呼べるものがあったんだな」

「感情?」

「うん、・・・・・あ、そうだ、俺に渡した使徒に似た力はまだあんたに備わっているのか?」

「ああ、何故だか備わっている」

「ふ〜ん・・・・フェイスもパイロットだったとはな」

「まあ、これからいろいろよろしくな」

「ああ」

「サードチルドレン!!」

二人で話している通路の階段の上に仁王立ちしたアスカが居た。

「ちょっと付き合って」

シンジはしぶしぶフェイスと別れアスカと同行した。

格納庫

「ふふ、あんたに弐号機を見せてあげるわ」

「に、弐号機を?」

「そうよ」

そこには赤い機体が横たわっていた。

「弐号機って赤かったんだな」

(たぶん、そろそろガギエルが・・・)

「そうよ、コードネーム『ZGNE−EVA−002−PRODUCTION−TYPE−AEGIS』MSに変形可能でしかも二段変形が可能なのよ。どう、弐号機・・・いやイージスの感想は!?」

「赤っていうカラーリングが惣流のイメージカラーに合ってる感じがする」

そのとたんすごい振動と共にアスカが弐号機から落ちた。

「お、落ちた〜!?」

「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

そこでシンジがナイスキャッチをした、がキャッチした格好が悪かった。

「あ、あんた、な、なにしてんのよ!?」

「なにって・・・・・ん?」

シンジは気がつくとアスカを抱きかかえていた状況にあった。

「あ、ごめん」

「それよりさっきのゆれ、おそらく使徒じゃない?」

「とにかく外にでてみてみよう」

二人は外に出て海を見てみるとそこにはひし形の飛行物体が浮かんでいた。

「そ、そんなバカな!!」

「ん、なにが?」

「あ、・・・ああ、いやなんでもない・・・・」

「・・・・・・・?・・・・・・・・」

(そんなバカな、なんでガギエルじゃなく、ラミエルが出てくるんだ?)

確かに前の世界ではアスカを迎えに行ったときに現れた使徒は魚型のガギエルだった。

だが実際現れたのは第四使徒のラミエルで顆粒子砲でネルフを苦しめた使徒だった。

「・・・・・・最悪の状況だな・・・・・」

「「フェイス!?」」

「急いだほうがいいぞ、セカンド、私は『QUBELEY』で発進する」

「えっ!!海の上で起動させるの?」

「そうだ、シンジ、お前はリツコとリュウトを連れてネルフに戻りエヴァの発進準備をさせておけ」

「分かった」

「ち、ちょっと待ちなさい!!」

「なんだセカンド」

「海では戦わないの?」

「今の私たちのエヴァでは海落ちたら終わりだ」

「それだったら地上で戦ったほうが都合が良い」

「分かったわ」

「じゃあ、あとを頼むぞ、シンジ」

「分かってる」

シンジは格納庫を出てリツコとリュウト、加持に事情を話した。その後すぐにヘリが一機ネルフに向かって飛び立った。

「じゃあ、起動させるわよ、フェイス」

「分かってる、パイロットスーツがないから高シンクロは望めないが・・・・」

「そんなもんどうにでもなるわ!!」

アスカはさっき紹介したAEGISのコクピットに入りフェイスは白を貴重とした肩が大きく両手首にビーム砲がある。『FUNNEL』と呼ばれる攻撃支援システムが内臓されており戦闘中はこれを何機か発射させ敵を自動攻撃するほか全てを自機の周りに飛ばし『オールレンジ』とよばれる縦横無尽に攻撃を仕掛けられるある意味無敵な装備である。

「AEGIS、起動!!」

「QUBELEY、起動!!」

二体が艦隊の上に仁王立ちする。そのままバーニアを噴射させて艦隊から離れる。

『あの艦隊大丈夫なのかしら?』

「おそらく大丈夫じゃないだろう。まあ、私たちの任務は使徒の殲滅だ。他がどうなろうと知ったことではない」

『そ、そうね』

フェイスとアスカが振り返るとラミエルの顆粒子砲が太平洋国連艦隊オーバー・ザ・レインボーは横っ腹に大穴を開けられていた・・・・。



次回予告

海から第三新東京市に襲来してくるひし形の使徒ラミエル。

その、完全なる無敵の空中要塞に勝つのはやはり超長距離からのエネルギー集束帯の一点突破しかないと判断。

Zガンダムのハイパーメガランチャーに日本中の電気を集めて発射する作戦を立案。

次回、第九話発射!!ハイパーメガランチャー!!





用語説明

AEGIS(イージス)


コードネーム『ZGNE−EVA002−PRODUCTION−TYPE−AEGIS』通称は『AEGIS』。

セカンドチルドレンであるアスカの搭乗機体。カラーリングはその体全体が赤。この機体の特徴は二種類のEA(エヴァアーマー)に変形できる点である。

一つは機動力重視の飛行機形態でもう一つが接近戦用の形態で丁度人の手のひらのようになりその手のひらのようなものの真ん中から特殊ビーム砲『スキュラ』を発射できる。

接近戦では両腕、両足につけられているビームクローが展開でき使い方によっては四方八方に攻撃できる

武装

ロングビームライフル一挺

アンチビームシールド一枚

特殊ビーム砲スキュラ一門

ビームクロー四本

QUBELEY(キュベレイ)

コードネーム『ZGNE−EVA−003−FUNNEL−TYPE−QUBELEY』通称は『QUBELEY』色は白を貴重としている。肩が大きく肩の裏には二個のバーニアが付いている。(両肩)

両手首にはビーム砲が付いている。

この機体の最大の特徴は『FUNNEL』と呼ばれる攻撃支援システムが内蔵されており戦闘中はこれを何機か発射させ敵を自動攻撃するほか全てを自機の周りに飛ばし『オールレンジ』とよばれる縦横無尽に攻撃を仕掛けられるある意味無敵な装備である。

追加装備に『Mk−U』という装備がある。

武装

ビーム砲二門(両手首に一つずつ。追加装備でさらに両手首ずつ一門追加)

小型攻撃支援機サイコミュ・ファンネル二十機(追加装備で十機追加)

高出力ビームサーベル二本