新世紀エヴァンゲリオン
皆が居る未来のために


第四話 新世界、新生活、新学校生活!?


司令室から出たシンジはリツコの所に行き車で家まで送ってもらった。

「じゃあ、これカードキー」

そういってリツコはシンジにカードキーを渡した。

「ありがとうございます。あの話聞きましたか?」

「ええ、司令から聞いたわ・・・信じたくないけど、信じるしかないみたいね」

「はい」

するとリツコは懐から自分の名刺をだし、シンジに渡した。

「なにかあったらこの電話番号に電話して、私の携帯の番号だから」

「分かりました」

「じゃあ、私まだ仕事が残ってるから」

「はい」

リツコと分かれたシンジは自分部屋にキーカードを通し部屋にはいった。

シンジの部屋

シンジはとりあえず夕飯を食べ、パソコンをセットし早めに寝ることにした。

「明日は学校か・・・・・トウジ・・・」

シンジは前にいた世界のトウジに起こった出来事を思い出した。



「お前が暴れた所為でな妹が怪我したんじゃ!!・・・・今度戦うときはな足元よう見て戦わんかい!!」



「今回は大丈夫だよな、そんなに暴れてないし・・・・・」

次に頭に浮かんだのは使徒にのっとられ暴走する参号機をボコボコにしエントリープラグを握りつぶす初号機。そして、生きてはいたもののトウジの片足を奪ってしまった。

「くっ・・・次は・・・トウジを死なせるもんか!!」

シンジはそれを心に誓った。

次の日

朝食を食べた後思わぬ訪問者が来た。

『ピンポ〜ン』

「は〜い」

慣れたようにドアを開けるがそこに居たのは

「やあ、君がシンジ君だね?」

「・・・・・・・・き、君は・・・・・・?」

そこに居た少年はシンジと同じ黒髪で肩まで伸ばしだけど顔で男だっていうことがはっきりと分かる顔をしていた。瞳の色は透き通るようなエメラルド色をしていた。服はシンジが通うことになっている第壱中学校の制服だった。

「僕は『西口 リュウト』君が乗っているテストタイプのESであるIMPULSEと同じ系統の『ZGNE−EVA−Z−NEW−TYPE−ZGUNDAM』のパイロットなんだ。まあ、これはコードネームだから、皆や僕は『Zガンダム』って呼んでるけどね」

「は、はぁ・・・」

「まあ、これからいろいろ一緒に行動するとおもうからよろしく、シンジ君」

シンジは差し出された手を握り軽く握手を交わした。

「よろしく、西口君」

「リュウトでいいよ、僕もシンジって呼ぶから」

「うん、分かったよ、リュウト」

「じゃあ、行こうか?」

「うん」

シンジとリュウトは第壱中学校へと向かった。

第壱中学校2−A

シンジは先生に連れられてこの教室に来た。

(いよいよ、再び学校に通う日が来ちゃったな・・・・・・まあ、過去のことは忘れて皆と元気にやりますか!!)

心でシンジはこう叫んだ。帰ってきたシンジは過去のシンジに比べて少し性格が変わっているようだ。

「え〜今日は転校生を紹介します」

シンジは先生のその声を聞いて教室に入り教卓の前に立ち自己紹介をする。

「第二東京から来ました。碇シンジです。これからよろしくお願いします」

「では、碇君は西口君の隣へ」

「はい」

シンジはリュウトを見つけその隣の席へすわった。

放課後シンジはトウジとケンスケに呼び出された。

「君があのロボットのパイロットなんだろ?」

相田ケンスケと名乗った眼鏡をかけた少年がシンジに話しかけてきた。

「・・・・・・そうだけど・・・・」

「この隣にいる男・・鈴原トウジっていって俺の連れなんだけど・・・・・こいつが言いたいことがあるんだって」

「えっ!?」

シンジは更に緊張した。呼び出された瞬間も緊張していたが今はそれに輪をかけて緊張している。

「転校生・・・・あのロボットのパイロットなんやてなぁ」

シンジは無言で頷いた。トウジは歩みよってシンジの肩に手を置いて、

「ほんまにありがとな・・・・」

「えっ・・・・・」

シンジはその言葉を聞いて不意に緊張がほぐれた感じがした。

「ど、どういうこと?」

「実はあの戦闘のときわいの妹が逃げ遅れてたんや。そんときあの化け物『使徒』とかいってたな。その使徒っちゅうもんに踏み潰されそうになったんやけどなそんときお前の乗るロボットが使徒に攻撃したんや。そのおかげでわいもわいの妹も無事だったんや。ほんまにおおきに」

トウジの顔は赤くなってはいたものの真直ぐシンジを見ていた。

「それでな、ものは相談なんやけど・・・・」

「えっ、何?」

「じ、実は・・・」

「実は俺たちお前と友達になりたくて呼び出したんだよ、トウジのお礼はついで」

「ついでって言うな、ボケ!!」

「うん、いいよ。俺も転校してきたばかりで友達いなかったんだ」

「そうか、結構西口とは仲良さそうにしてたじゃないか」

「あいつは、俺と同じパイロットだから」

「ふ〜ん、そうだったんだ」

「って、わけで自己紹介頼むよ」

ケンスケが『あ、忘れてた』って顔で自己紹介をした。

「俺は、相田ケンスケ。ケンスケでいいよ、よろしくな」

「わいは鈴原トウジ。わいもトウジでええで、よろしゅうたのむわ」

「俺は、碇シンジ、よろしく」

三人は握手し合った。



次回予告

シンジはもう一人のパイロットである綾波レイに会いに行く。だが、そこで待っていたものとは・・・・・・!!

次回、第五話分身!?

輝く未来のために皆を導け、レイ





用語説明

ZGUNDAM(ゼータガンダム)


コードネーム『ZGNE−EVA−Z−NEW−TYPE−ZGUNDAM』全体的に青と白でカラーリングされており飛行機に変形できる。

IMPULSEの次に開発されたエヴァンゲリオンの一つ。

実質的なエヴァンゲリオン弐号機だがコードネームから分かるとおり特別製の機体でナンバーの部分がZになっている。

武装は

ビームサーベル二本

ビームライフル一挺

アンチビームシールド一枚

頭部バルカン砲二機

グレネードミサイルランチャー一機

ハイパーメガランチャー一機