lightning


PHASE−03 光の力


何か巨大なものがコロニーの中に立っていた。

ラーとルゥが逃げ込んだライトニングガンダムである。
「まさかこんなに被害がひどかったなんて」
コロニー内はザフトの奇襲攻撃で人の住めるところではなくなっていた。
「これからどんするの?」
「さあ、でもとりあえずこれに乗っていたら安全だと思うけど・・・」
しかし、ラーの考えは見事にはずれていた。
一機のジンがライトニングを発見して近づいてきたのである。
重斬刀を振りかざしすぐにでもライトニングを切りつけるいきおいだった。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ラーとルゥはコクピットでそれを見ていた。
だが、まともに操縦ができなかった。
当たり前である。二人は機械の勉強はしていて冷静にだったら多少はできそうだが今はジンに切られるか切られないかの瀬戸際である。
しかし、ラーは驚いたひょうしにレバーを思いっきり後ろに下げてしまった。
すると、ライトニングは後ろにのけぞる形になる。
しかし、このおかげでライトニングはジンの攻撃を受け流すことができた。
「ふぅ、あぶねぇ・・・」
「いえ!!まだ来るわ!!」
ルゥはもう、半泣き状態であった。
そしてジンの重斬刀に切れる瞬間頭を抱えたルゥのひじがあるボタンを押した。
すると、ライトニングはあざやかに色を白と赤が主体の色へと変わった。
重斬刀がライトニングに振りかざされた。
「うわぁ!!・・・・・・・・・・・・あれ?」
不思議なことにまったく振動が来なかった。
「な、なんでだ?」
光っているボタンを見てみると『フェイズシフト装甲』と表示されていた。
「フェイズシフト装甲って・・・確か・・・」
ラーは父から聞いた言葉を思い出していた。
「そうだ!!確か実弾兵器をパワーが切れるまで無効化できるっていう装甲だったはずだ!」
「えっ?」
ルゥがいきなり何かを叫んだラーを不思議そうな目で見た。
「これならいける!!ライトニングなら!!」
だが、なかなかうまく動かなかった。
「な、なんだこりゃぁ?」
「OSがちゃんと設定されてないんじゃないの?」
「そうか!」
ラーはキーボードを出してOSを確認する。すると、見たこともないOSで管理されていた。
「おいおい、こんなOSじゃこの機体を動かすことは到底無理だ・・・」
「じゃあ、どうするのよ?!?」
ジンはマシンガンで攻撃してくるがライトニングには効果がない。
「やばい!このままじゃフェイズシフト装甲が・・・」
メーターを確認してみるとまだ半分以上残っているがマシンガンの連射でいつ切れるかは分からない。
「こんなとき・・・父上がいてくれたら・・・」
そう呟きラーは父の姿である『ドゥメイン・ハルバートン』の頼もしそうな顔を思い出す。
だが、何かをしゃべっている。
「確か・・・」

『あせっているときこそ冷静に状況を見極めるんだ。そう、手持ちとかな』
「手持ち?」
ラーはポケットをあさる。そしてある一枚のディスクを取り出す。
それは開発中のOS『GUNDAM』だった。
「これなら!!」
「えっ?」
「この開発途中のOSならいけるかも!」
ラーはキーボードの横にあるディスク挿入口にそのディスクを入れる。
すると、画面に
General
Unilateral
Neuro−link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
と表示される。これがラーと学校の教授が開発した新OSである。
後のGシリーズに搭載予定のOSであった。
そしてOSを驚異的なスピードで一気に修正し改変していく。
「よし!これでいけるはずだ!」
ラーはレバーを動かし操作をする。
すると、すばやく立ち上がり、メインカメラに新たな光がともる。
それは赤い色の光であった。
ラーはレバーのボタンを押す。すると、ライトニングの顔の横のバルカン砲がジンに向かって発射される。
だが、ジンはそれを難なく避けるとまたもやサーベルを抜き放ち突っ込んでくる。
「ラー!また来たわよ!」
「分かってる」
バルカン砲で攻撃しサーベルを振り下ろしてくる瞬間ラーはバーニアをふかして後ろに後退した。
ジンのサーベルが空を切る。その一瞬の隙をついて蹴りをかます。
ジンは倒れる。
「よし、とどめだ!!」
ラーはこれで最後と思いながらバルカン砲のボタンを押すが発射されない。
画面を見ると残弾が零になっていた。
「た、弾切れ!?」
もう、二、三回押してみるがやはり残弾ゼロと表示される。
「なんか他に武器は!?」
キーボードを引き出し武器を探す。
頭部バルカン砲イーゲルシュテルン。
それだけだと思ったが見てみると左腕の手首にビームサーベルという武器があった。
ジンはマシンガンを連射したがフェイズシフト展開中のためまったく効いていなかった。
ライトニングはビームサーベルを抜き放つ。すると、ピンク色のビームの刃は現れる。
「ルゥ、歯を食いしばれ!突っ込むぞ」
「えぇー!?」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ライトニングはジンに急接近し両足、両腕を切りさらにバックパックを粉々にした。
だが、ジンは爆発せず、ライトニングはビームサーベルをしまうとエネルギー節約のためフェイズシフトをオフにした。
赤と白を貴重とした色がすべて灰色に変わる。
「はぁはぁ・・・・・・・終わったの?」
「た・・・たぶん・・・・・・ふぅ」
ラーはこのときザフトの強襲を受けてからはじめて安堵のため息をもらした。




予告
一機のジンを撃破したラーとルゥ。
コロニー内に入ったエラルド。
そしてまだ見ぬ光・・・。
だが、そんな光を襲う闇の動きがあった。
次回 PHASE−04 光を食らう闇