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lightning


PHASE−04 光を食らう闇


L6のアルジローレコロニーは“静か”だった・・・。
見渡す限り煙や建物の崩壊した姿、引火した炎により小規模な爆発。
そのアルジローレコロニーのほぼ中心地にライトニングはうずくまっていた。
上から見るとかなり小さく見える。神の視点なのかもしれない。
「ねえ、これからどうするの?」
「どうって?」
「ほら、ラーが言ったじゃない、この後に地球軍に引き渡すって・・・えっと・・・」
ルゥはライトニングを見上げる。名前が分からないようだった。
「ああ、ライトニングを・・・か?」
ルゥは黙って頷く。
しかし、渡すも何もその渡す予定だった地球軍の仕官一人も見つからない。
おそらくザフト強襲によってほとんど全滅してしまったのだろう。
ラーは言うまでもないがサングラスをしている。
「どうにかしてここから出ないと!ここにいたんじゃ空気がなくなっちゃうからな」
「ええ、でもどうやって外に出るの?」
「もちろん、港からに決まってんだろ」
「でも、出れたとしても酸素とかはどうするのよ、もちろん水分や食料も・・・」
「それは・・・・・・」
あまりにも絶望な状況過ぎたのである。
強襲したということはすぐ近くに母艦もある。
それを潜り抜けるかも問題なのである。
そのとき小さい鳥のような影がラーの視界に入り上を見た。
すると、黒い飛行機が着陸しようとしていた。
エラルドの乗るリザイア・ウィングであった。
そして着陸した。ラーとルゥはそれに近寄った。
中から出てきた青年は地球軍の将校でパイロットのようであった。
「俺の名前はエラルド・コウだ。君たちは生存者か?」
「はい、そうですけど!」
ルゥは少し助かる可能性があがったような気がして喜びの声を上げた。
「そうか・・・他に生存者は?」
「分かりません、でもシェルターに逃げ込んだ人たちはおそらく無事だと思うのですが・・・」
ラーがうまく説明できないルゥの代わりに説明した。
「そうか・・・あのMSは?」
「地球軍で開発されていた試作型のMSだそうです。コクピットに資料が貼り付けてありました」
ラーはポケットにしまってあった二枚ぐらいの資料をエラルドに渡す。
それにエラルドは目を通す。
「なかなか高性能なMSだな・・・」
「はい、それのおかげでジンを一機戦闘不能にしました」
「それはすごいな・・・ところで君たちの名前は?」
「私はルゥ・ハイウィンドです」
「僕は・・・ラー・ハルバートンといいます」
そのときエラルドが誰からでも分かる驚きの表情を浮かべた。
ハルバートンという名前はおそらく地球軍の中では知らないものはいないだろう。
地球軍きっての知将といわれた人なのだから。
「もしかして君はドゥメイン・ハルバートンの親類か何かかい?」
「・・・・・はい・・・ドゥメイン・ハルバートンは僕に父親です」
「そうか・・・いい父を持ったな」
「はい、それはもう!」
ルゥがその話に割りこんだ。 「あの〜エラルドさん、外に地球軍の戦艦か何かはないんですか?」
「どうしてだ?」
「いや、外に脱出しないとまたザフトは私たちを強襲してくるんじゃないかなって」
エラルドは多少驚いた。
「中の地球軍は?」
「・・・・・出てこないところを見るとおそらく全滅したのかと・・・」
「うそだろ!?」
「いえ、残念ながら・・・」
そのとき爆発音が響き渡った。
その爆発したほうをラーが見てみるとそこにはジンがいた。
「ザフトが!!また!!」
「とりあえず、ルゥさんはこっちへ!ラー君、迎撃できるか?」
「できないってことはないと思います!ただ、エネルギーの残量が心配です!」
「分かった、じゃあ配慮しながら戦ってくれないか!?」
「はい、分かりました!」
ラーはライトニングのコクピットへと急いだ。
そんなラーを心配そうに見つめるルゥだったがエラルドにせかされてリザイア・ウィングの後ろのコクピットに飛び乗った。
ラーはコクピットに乗ろうとしたがあることに気づいた。
さっき撃破したジンのパイロットである。一応無事だったため傷の手当をして近くにあったひもで縛っておいたのである。
「まだ、気絶してるのか!?」
ラーはそのままでは危ないので抱え込み縛ったままコクピットの後ろに一部のひもを近くの棒に結びつけた。
これで戦闘の邪魔をされることはないはずだ。
ラーはオフにしておいたフェイズシフト装甲をオンにする。灰色だったカラーが白と赤のカラーリングに変わる。
「武器は相変わらずビームサーベルのみか・・・・・・いけるか!?」
ラーはゆっくりとライトニングを立たせる。やはりまだ慣れていないのかどこかぎこちない。
マニュアルがないのでしょうがないといえばしょうがないが。
入ってきたMSはジンが三機だけであった。いや、三機もと言ったほうがこの場合は正しいのか・・・。
『ラー君、聞こえるか!?』
突如ラーが乗るライトニングのコクピットにエラルドの声が響いた。
無線である。
「は、はい!」
『無線のしかたは分かるな?』
「はい、なんとか分かります!」
『そうか、じゃあ、頼む!・・・俺も支援はするがあてにはしないでくれよ!』
「はい」
『ラーがんばって!』
無線からルゥの声が響く。
一言だけだったが今のラーには確かな力となっていた。
「ああ、ルゥも気をつけて」
ラーはそう言うと無線をオフにし戦闘に集中する。
ビームサーベルを抜き放ちバーニアを吹かし一機のジンに向かっていく。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ジンは向かってくるライトニングに向かってマシンガンを連射するがフェイズシフトの前では無力だった。
そしてマシンガンを持っていた腕を切り落とし足で蹴飛ばす。蹴飛ばされたジンはコロニーの地上に叩きつけられて爆発した。
「よし!!あと、二機だ!」
『ナイスだぞ!ラー君!』
「君づけはやめてくださいよ!呼び捨てでかまいませんから!」
『分かった、あと二機だ!がんばれ!』
(言われなくたって分かってる!)とラーは心の中で叫んだ。
だが、そのときライトニングはバズーカの攻撃を顔面にもろに食らった。
「うわっ!!」
メインカメラが一瞬だけブラックアウトする。
視界は回復したがジンがサーベルを抜き放ちすでにライトニングに迫っていた。
「くっ!間に合うか!?」
ラーは電力節約のために電源を切っておいたビームサーベルの電源をいれ構えようとするが遅かった。
フェイズシフトで致命傷となることはないがそれでも隙を生むことは避けられない。
しかし、そのサーベルがライトニングを攻撃することはなかった。
エラルドの乗るリザイア・ウィングが攻撃したのである。
そしてひるんだジンをライトニングのビームサーベルが襲った。
ジンは真っ二つになり爆発する。
だが、最後の一機、インディゴにカラーリングされたジンは強かった。
「色が違う・・・専用機か!?」
ラーは近づきビームサーベルで攻撃しようとするが避けられてしまう。
「もらったー!!!」
ジンの中のレク・シガイは叫んだ。しかし、無線を使っているわけではないのでライトニングのラーには聞こえない。
ライトニングをサーベルで攻撃し地上に向かって落とす。
「つ、強すぎる・・・・・」
レクは更なる追撃といわんばかりジンを加速させて降下してくる。
それに対しラーもビームサーベルを抜いて構える、・・・・・がビームサーベルの電源をオンにしても刃が出てこなかった。
「し、しまった!!・・・バッテリー切れ!?」
ラーはビームサーベルを左腕の手首にしまった。
そしてバーニアを吹かし高度を安定させる。
だが、ジンの追撃が止まるわけではなかった。
「や、やられる!?」
しかし、そのときジンとライトニングの間に一つの巨大なビームが走った。
リザイア・ウィングである。
『ラー!!逃げて!』
「ルゥ、エラルドさん!?」
『どけ、ラー!』
リザイア・ウィングの右翼がジンと激突した。
「な、なに!?」
「今度はこっちの番だ!!」
ライトニングは右手でジンの殴った。
ジンがひるむ。
さらに蹴り飛ばすという追い討ちをかける。
そのとき大きな爆発音があった。爆破した方向には白い戦艦とおぼしき物体が出てきていた。
そしてジンに巨大なビーム砲を放った。
ジンの左足は爆発し、ジンは撤退していった。
「な、なんだ、あれは!?」
ラーは見たこともない戦艦を見て驚きの声を上げた。




予告
突如地下から現れた地球軍戦艦『インビシブル』
そしてラーとルゥは艦長にシェルターへの避難を要求するがすでにシェルターには入れない状況だった・・・。
アルジローレから脱出するさい再び攻撃を受ける。
そのときラーは・・・そしてライトニングは・・・・。
次回、PHASE−05 光の旅立ち