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darkness


PHASE−03 歌姫との対面


暗い部屋に少年が一人寝ている。

そこは見た目から病室のようにも見える。

「異常はありません。すべて正常です」

「そうか、上がってくれてかまわんよ、ミラード君」

診察ベッドのようなものに寝ていたのはミラードのようだ。

ミラードは起き上がり私服に着替えて研究室のようなところに来た。

「どうだったんですか?」

「無論だよ。特に異常は見られない」

そう言ったのは柔和そうな顔をしている黒髪を長髪にしている男『ギルバート・デュランダル』である。

遺伝子学のエキスパートでもある。ミラードの体のことを気にかけ薬を開発したのも彼である。

「これ薬の追加分だ。まあ、寿命が短いと言っても命があるんだ。諦めないでくれたまえ」

「はい、俺は人として精一杯生きますから」

「うむ、ではまた今度」

そう言ってデュランダルは部屋を出て行った。

ミラードは黙ってもらった薬を見つめていた。

自分の命の長くする薬。だが、これがもしなかったら・・・。

そう考えるのは極力避けるようにしてはいるがミラードはどうしても考えてしまう。

ミラードは一粒口に含み体内に入れると指揮官クラスの白いザフトの軍服を着ると電気を消し部屋をあとにした。





翌日ミラードは最高評議会議長室にいるシーゲルをたずねていた。

「やあ、ミラード君」

「はっ、ご無沙汰しております、クライン議長閣下」

ミラードは敬礼する。

「実は今日は君に会わせたい人が三人いるのだよ。入ってきたまえ」

『『はい!』』

するとドアから二人の少年と少女が入ってきた。

年はミラードと同じくらいだろうか。

そしてザフトのエリートの証である赤服だった。

「ええ、自己紹介したまえ」

二人はミラードの方向を見ると自己紹介した。

「クラトス・ハーケンといいます。よろしくおねがいします」

そう言って赤い髪をしていて瞳は黒の少年が敬礼する。

「リィナ・マーリンです。よろしくおねがいします!」

気合の入った声で挨拶したのは瞳は水色で髪はロングで青紫色の少女である。

ミラードも二人の敬礼に軽い敬礼で答える。

「え〜今日から君の隊に配属となった」

「えっ!?俺の隊にですか!?」

「そうだよ、君の隊には現在MSを操れるのは君とリョウ・マサムネの二人だけなんだ。だからもっと戦力が欲しいはずだ?」

「は、はい」

「なら、いいではないか?この二人はアカデミーを優秀な成績で卒業した身なのだよ」

「分かりました」

するとリィナがグチを零した。

「え〜この人が隊長!?」

「そうだよ、リィナ」

「でも、私たちと同じくらいの年に見えるんだけど・・・」

そこにミラードが言葉を放った。

「実際、歳は同じのはずだ。でも、俺はフェイスだから隊長ってわけさ」

リィナはぼうっと聞いていたがフェイスの言葉に反応した。

「え〜!?フェイス!!すごい!」

「ほ、本当にフェイスなんですか・・・隊長!?」

「ああ、俺はフェイスだ。でも、フェイスだからってザフトって軍の軍人の一人でしかないよ」

「は、はあ」

「とりあえずミズキ隊は明日まで休暇だ。ゆっくり休んでくれ」

「「はい」」

二人はドアから出て行った。

「どうかね?あの二人は?」

「はい、見た感じいい子たちでした。それに赤服ですし」

ミラードは一息つき

「それであと一人居るんですよね?会わせたい人が」

「ああ、ついてきてくれ」





ミラードがつれてこられたところはクライン邸だった。

「誰に会わせるんですか?ご自宅で」

「まあまあ、着いてくれば分かる」

ミラードはシーゲルにつれられて中に入った。

そこにはピンク色の髪をしていて髪が長くそして前髪に金色の髪飾りがついていた。

プラントに住む人ならその人物を知らない者はいないほどの有名人である『ラクス・クライン』であった。

「ラクス、今日は君に会わせたい人を連れてきたんだが・・・」

ミラードはテレビ越しにその姿を拝見したことはあるが本人に会うことはなかった。

「あら?」

ラクスはすごく優しい声でミラードに振り返った。

大半の男性ならここで赤くなるはずがミラードはならなかった。

精神面ではミラードは強かった。

「紹介する、特務隊フェイス所属のミラード・ミズキ君だ」

ミラードはラクスに手を差し出し握手を求めた。

「今、ご紹介にあがりましたミラード・ミズキです。初めましてラクス様」

「こちらこそ、初めまして」

「ハロ、ハロ」

ミラードは思わずピンク色の球体のものに目が行った。

「これは友達のハロですわ」

そう言って愛くるしい顔でハロを差し出す。ミラードは微笑んで

「なかなか巧妙に作られていますね。これを作った人はさぞあなたのことを大事に思っているのでしょう」

「まあ、なぜ?」

「何かプレゼントするとき人間は必ず相手のことを思うはずですから」

「そうですわね・・・ふふふ」

ラクスは少し笑みをこぼした。それにつられてミラードも笑みをこぼす。

その後、シーゲルとラクスとミラードはお互いに話し合ったりしていた。

いわゆる雑談というやつだった。





次回予告

ミラードはある物と対面する。

それはプラントでも極秘中の極秘でもあった。

それを手にするミラード。

そしてミズキ隊は発進する。戦場へ・・・。

次回、機動戦士ガンダムSEED DARKNESS

第四話、影と出航