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darkness


PHASE−01 暗黒の牙


CE70・・・地球、プラント間の戦争は本格的武力衝突に発展した。

誰もが疑わなかった数で勝る地球軍の勝利。

しかし、これに対してプラントはMSを開発。

一気に先攻に出た。

そして戦いが始まってから十一ヶ月が過ぎようとしていた。








プラント防衛要塞『新星』

ここはザフト軍のプラント防衛要塞新星である。

「えぇ!? また、出撃かよ!?」

「そうだ、今地球軍のメビウス隊がこのボアズを取り戻そうとしている」

「そんなの俺が態々出なくたってジンの部隊でなんとかなるだろう?」

「そうなんだが・・・さきほど一機のメビウスとは違うMAを確認した」

「!・・・まさか、メビウス<ゼロ>?」

「そうだ、あれが来たんじゃジン部隊だけじゃ心もとない。だから、君が出撃してくれ」

「はぁ・・・はいはい、分かりました」

「たのんだぞ」

「へいへい」

その少年はまだ幼さを少し残している17歳の少年。だが、その少年はプラント最高評議会直属の特務隊『フェイス』である。

白い、指揮官クラスを表すザフトの軍服の襟の部分にはまだ、少し新しいフェイスのバッジがつけられていた。

彼の名前は『ミラード・ミズキ』。わずか17歳でフェイスに任命された凄腕のパイロットである。

いつも乗っている機体が紫色に塗装されていることから『暗黒の牙』という二つ名がある。

「おい、また、出撃だって?ミズキ隊長」

ミズキに話しかけてきた同じ年ぐらいの少年『リョウ・マサムネ』はミラードをからかうように言葉を放った。

リョウはミラードとアカデミー時代の親友でミラード・ミズキが隊長のミズキ隊の副隊長でもある。

ちなみにフェイスではない。

「ったく、あの野郎・・・俺を出さなくてもいいじゃないか。いい加減機体が悲鳴を上げてるのに」

「あっ?でも、お前さっきメビウス<ゼロ>が居るって聞いてちょっと真面目な目つきになってたじゃんか」

「うん・・・なにか・・・なにか感じたんだ。こう・・・何かひっかかるような!」

「ふ〜ん・・・まあ、お前が出撃するなら俺も出撃するさ、お前みたいにうまくないからサポートよろしくな」

そう言うとリョウは格納庫に向かった。

「ふっ・・まあいいさ・・・セラフィート発進する!!!」

セラフィートというのはミラードやリョウの母艦でもある、ナスカ級高速戦艦<X>の名前である。

ミラードはフェイスに任命されたときこの艦を受領されたのである。

新星からは一隻のナスカ級、セラフィートが発進した。だが、発進して少し進んだ後停止した。

「ミーナ、リョウのジンをただちに発進させてくれ」

「了解しました」

ミーナと呼ばれた少しミラードより年上の女性はこの艦の艦長でミズキ隊の一員である。

真面目で正義感の強い女性だがるこの女性をミラードは信頼している。

「さて・・・俺はどう動こうか・・・」

リョウは自分のジンのカスタム機で出撃した。

「隊長」

「ん?どうした?」

「隊長は出撃しないのですか?」

「う〜ん・・・あいつががんばってくれれば俺の相棒を少しは休ませられるんだけどな〜まあ、一応艦内待機ってことで」

「は、はあ・・」

ミーナはちょっと呆れている。

だが、この任務の前もミラードの判断で完遂をしたのでミーナは気にも留めなかった。

「よし、ルシファー発射準備!標準は地球軍艦隊!」

「了解!ルシファー起動!標準は地球軍アガメノムン級及び130mm戦艦、250mm戦艦!」

底部からルシファーと呼ばれてた陽電子砲が姿を現し密集している地球軍の戦艦に狙いを定める。

そしてチャージが終わった瞬間、

「てーっ!」

ミーナが叫ぶと陽電子砲が発射される。

これがナスカ級高速戦艦<X>『セラフィート』の装備である。

普通ナスカ級高速戦艦はこの陽電子砲の装備はない。だが、ミラードの要望により受領されるときテストとして搭載されたのである。

当時艦に陽電子砲を積むことは問題視されていたがミラードがその重要性を証明。そしてこの艦にだけ搭載された。

セラフィートから放たれた陽電子砲『ルシファー』が地球軍の艦隊をいっそうする。

「ふっ・・・ちゃ〜んと考えてやらないとな・・・」

だが、ミラードの片方の耳についている無線の装置が音を上げる。

『おい、もうちょっと考えて撃てよ!?まじ、死ぬかと思ったぜ!?』

「悪い、だが、もう少しがんばってくれ残存部隊が攻撃を仕掛けてきてるからな」

『へいへい、お前も出ろよ。いくら俺でも無理だぜ』

「・・・・分かったよ」

ミラードは無線を机に置くとミーナの方を向き

「悪いミーナ、俺も出る」

「はい」

ミラードは格納庫に向かった。

そこには紫色に塗装されたジンの後継機『シグー』があった。

これはミラード専用のカスタム機で足にはジンの重爆撃装備『D』と呼ばれた足に装備されているミサイルを取り付けただけである。

だが、基本的な攻撃力の向上になっている。

ミラードは白い指揮官用のパイロットスーツに着替えるとそのシグーに乗り込む。

「さてと、じゃあ、行くか」

セラフィートの前方のカタパルトが開く。そこにはコードにつながれたシグーの姿があった。

「ミラード・ミズキ、シグー出るぞ」

紫色に塗装されたミラード専用シグーが発進し宇宙に放り出される。

その色と宇宙空間の暗い色が合わさって少しシグーが見えにくくなる。

『ミラード遅いぞ』

「悪い、今、片付ける」

『へへ、そうこなくっちゃ』

そういうと紫色のシグーと赤色のリョウ専用ジンが同時にスラスターをふかす。

そして近くのメビウスに狙いを定めシールドに装備されているバルカン砲でシグーが攻撃する。

それが爆散したのを確認すると後ろから近づいて来るメビウスを足についているミサイルで撃破する。

はたから見ればミラードの駆るシグーは綺麗に舞っているようにも見える。

うまくメビウスが攻撃しにきてそれを華麗に撃破するからだろう。

だが、それを邪魔するものが現れた。

そのときミラードの頭に電気のようなものが走った。

「!!!・・・なんだこの感じ・・・・・メビウス<ゼロ>!?」

ミラードが上を見上げるとメビウス<ゼロ>がいた。すでにこちらに武器を構えている。

『ピー!!』

「ロックオンされた!?」

シグーはすぐにそこから横に離れて間一髪で攻撃を逃れた。

だが、メビウス<ゼロ>は執拗にシグーを追いかけてくる。

そしてメビウス<ゼロ>かたポッドのようなものが離れたそれは攻撃支援機の『ガンバレル』だった。

「くそっ!ガンバレルか!?」

ミラードはすぐにシグーを反転させて攻撃をよけてそのガンバレルを機関銃で撃つがすぐに避けられる。

そしてガンバレルは常人には回避できないほどの攻撃を仕掛けてきた。

「ちっ!だが、俺はそんじょそこらのへぼパイロットとは違う!」

シグーはまるで次にどこに攻撃が来るか分かっているかのようにガンバレルの攻撃を回避している。

「見えた!」

シグーは盾のバルカン砲を発射させてガンバレルを一機破壊した。

そこで通信が入った。

『ミラード、地球軍が撤退していくぞ』

「はぁ、任務終了だな」

『おう、帰艦する』

「帰艦する」






ミズキ隊はプラントへと帰還した。

そして三日の休暇を与えられる。

その三日間でミラードが体験することは・・・。

次回、機動戦士ガンダムSEED DARKNESS

第弐話、命の灯