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darkness


PHASE−04 影と出航


ミラードの乗るシャドウを収容したセラフィートは宇宙をさまよっていた。

行くあてがないというわけでもない。

「隊長、命令はなんだったのですか?」

「命令書にはこう書かれている。

“ミラード・ミズキ、及びミズキ隊は壊滅したヘリオポリスの残骸の探索。及び故障した救命ポッドの回収”」

「ヘリオポリスの探索!?」

リョウが聞くなりすぐに怒鳴る。

「一体、どういうことだよ?」

「つまり、地球軍が残していった兵機もしくは関連部品をもってこいということなだと思う」

「そんな仕事どっか違う部隊に任せればいいのに。何で俺たちに・・・」

「いずれ分かることさ・・・・・・たぶん」

ミラードは自身がないように言った。

「ミーナ、進路はヘリオポリスだ」

「了解」

それを聞くとミラードとリョウはブリッジを出てMSデッキへと向かった。







MSデッキ

MSデッキには整備員とクラトス、リィナがいた。

そこへミラードとリョウが入ってくる。

「あっ隊長!」

クラトスとリィナがミラードに気づき敬礼をする。

ミラードとリョウもそれに答えるように敬礼をする。

MSデッキにはプラントで新しく搬入されたジンが二機あった。

クラトス専用とリィナ専用である。(詳しくは設定参照)

しかし、前まで使っていたリョウ専用のジンがなくなっていた。

「リョウお前のジンは?」

「それがさぁ、機体を修理するより新しいのを用意したほうが早いとか言われて・・・」

「それで?」

「それで・・・お前のシグー使うから下ろしといてくれって頼んどいたんだ」

「俺に無断でか?」

「当ったり前だろ?どうせお前、シャドウをこれから使うんだから」

「俺がシャドウを受領されなかったらどうなってたんだよ?」

「考えてなかった・・・ハハハ・・・」

そのときクラトスが不意に声を発した。

「あ、あの?」

「ん?どうした?」

「隊長ってフェイスですよね?」

「ああ、そうだが、このバッヂもただの飾りじゃないからな」

「それでリョウさんはこのミズキ隊の副隊長ですよね?」

「うん、間違ってないよ。俺は正真正銘このミラード・ミズキ率いるミズキ隊の一員だよ」

ミラードはこのクラトスという少年が回りくどい言い方をしていると思った。

まだ、慣れてないのかとミラードは心の中でつぶやいた。

「それで何故、リョウさんは隊長にその・・・友達のような言葉遣いをしているのですか?」

クラトスはああ、言ってしまった!!といった顔をしたのをミラードは見逃さなかった。

そしてそれを聞いて不思議に思ったのかリィナもミラードとリョウに聞いてきた。

「確かにそうね・・・何故ですか?」

「な〜んだ、そんなことか、それは・・・」

リョウが説明をしようとしたときミラードが口を挟んだ。

「それは俺とこいつはアカデミーから一緒だったんだ。年も一緒で・・・まあ、何で俺はフェイスになったのかはそのうち分かる」

「は、はぁ・・・」

そのとき放送が鳴った。

『ミラード・ミズキ隊長はブリッジへ!』

「はぁ、隊長ってのも楽じゃないな・・・」

「俺も行こうか?」

「お前は一緒に整備しとけ。俺のカスタムだったから扱いにくいと思うぞ」

「分かりましたよ、隊長さん!」

ミラードはリョウの言葉を聞くとMSデッキを出て急いでブリッジに向かった。







ブリッジ

「悪い、遅れた」

「いえ、そんなことはないです」

「一体どうしたんだ?」

「それが・・・これを見てください」

ミーナは艦長席から立ち上がるとブリッジの出入り口のドアに近いところにあるデスクに近寄る。

それに習いミラードもそのデスクに近寄る。

デスクにはこの宙域の周囲地図が表示されていた。

そこに赤い点が十三、青い点が五、黄色い点が三あった。

普通こういう場合敵・・・この場合は地球軍が赤、味方、ザフト軍が青、正体不明、または中立が黄色で表示されるようになっていた。

そしてその点の集団はセラフィートの進行方向にいた。

「何の機体か分かるか?」

「おそらくジンが五、メビウスが十三機、アンノウンが三機だと思われます」

「最大望遠で見せてくれ」

「はい」

デスクに今までのデータが消え最大望遠の画像が現れた。

「変な色だ・・・とにかくちゃんとた色でないことは確かだ」

「国際救難チャンネルを開いてくれ、コンタクトを取る」

ミラードは無線を取り

「我らはザフト軍のミズキ隊である。諸君らとの戦闘はどちらの利にはならず損にしかならないはずである。速やかに転進されたし!」

ミラードは無線をおき

「これで下がってくれればいいんだけど・・・コンディションレッド発令!!」

コンディションレッドとはザフト軍の戦闘配置のようなものである。ちなみにイエローは警戒態勢である。

「パイロットは搭乗機にて待機せよ!」







MSデッキ

『コンディションレッド発令!パイロットは搭乗機にて待機せよ!』

ミラードの声はMSデッキにも当然響いていた。

「早いな・・・まだ、プラントを出たばかりだっていうのに・・・」

リョウはカスタムされていたシグーのスペックをいじりながらつぶやいた。

「リョウ副隊長!!コンディションレッド発令ですよ!!」

クラトスはシグーの足もとから叫んだ。

「ああ、分かってる!!先に行け!」

「分かりました!!」

クラトスはリィナと一緒に走って更衣室に向かった。

当然違う部屋である。

二人とも赤いパイロットスーツである。

そしてそれぞれのジンへと搭乗した。

遅れてリョウもカスタマイズをカラーリングの変更が終了したシグーに搭乗した。

「隊長、敵の数は!?」

『一応二十三機だ!うちの十三機がすべてメビウスだ!』

「に、二十三機!?大丈夫かな・・・初陣なのに・・・」

『リョウも出てくれるから大丈夫だ・・・それにクラトスもいるしな・・・』

『そうだよ、隊長の言うとおりだよ。僕も出るんだから大丈夫さ・・・』

「あんたはあんまり頼りになりそうにないわ・・・」

『三人とも発進だ!』

「「「了解!!!」」」

シグー一機とジン二機がカタパルトに固定される。

「リョウ・マサムネ、シグー出るぞ!!」

シグーが宇宙へと発進する。

「リィナ・マーリン、ジン行きま〜す!」

赤いリィナのジンが次に発進する。

そして

「クラトス・ハーケン、ジン出ます!!」

淡い緑色のジンが発進する。





予告

賊軍と戦闘を開始した。

だが、賊軍と油断しリィナは追い詰められてしまう。

そのときリョウは、クラトスは、

そしてミラードは・・・。

次回 機動戦士ガンダムSEED DARKNESS

第六話 剣を守る盾